山間地域移動販売

今朝、たまたま見ていた『めざましテレビ』で山間地域で移動販売(移動スーパー)を行なっている『田保肇一』さんという方が出ていました。

富山の山間地域のいくつかの集落を日替わりで廻ってらっしゃるそうです。この時期の山間地は雪、この雪道を大音量の演歌を流しながら販売場所へ、販売場所を確保するために雪かきもするそうです。

演歌を聴きつけた集落の方たち(みなさん高齢の方たちで、自動車も持っていない)が集まってきます。ここでは田保さんの移動販売車がコミュニティー形成の場所になっているそうです。

田保さんは商品を買ってくれたお客さんに必ず値引きやサービスをしてあげるそうです。腰痛を持っていて自分も大変な田保さんですが、家までの坂道を大変そうに上がっていくお年寄りがいれば買い物袋を持ってあげて手助けもしていました。

この移動販売車の経営は決して経営が楽なわけではないようで行政からの補助金が年間約260万円で車のリース代や燃料費で消えてしまい、取材した日の収入は4000円だそうです。大変な家計のために夕飯は売れ残った商品、家に着くのは21時を過ぎ、在庫チェック等を済ませて食事をとるのは23時を回るそうです。

移動販売を始めたのが今より26年前、始めた当初は生計を立てるため商売を目的としていたそうですが、ある日1人のおばあちゃんが『あなただけが頼りです』と…手を合わせて田保さんを見ていたそうです。その女性にとって田保さんはまさに神様。その時に『この人達の命を預かっている』と気付いたそうです。

『来て下さる方の元気な顔がみたくて』

喜ぶお年寄りの方の笑顔、苦労さを微塵も感じさせない田保さんの優しさ、笑顔を見ていて自然と涙が出てしまいました。

これから高齢化が進む社会、山間地はもちろんのことスーパーまで行けないお年寄りにとっての移動スーパーの重要性を考えさせられました。そして何より心温かい田保さんのお人柄に感動しました。

自分は何が出来るのか???色々考えさせられた、今野でした

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