知覧に感謝

 水曜担当の鈴木(良)です。

 9日(水)~11日(金)の日程で、(株)アールキューブ&法政大学大学院主催の鹿児島、宮崎視察旅行に参加しました。

 10日(木)には、南九州市知覧町の知覧特攻平和会館を訪問しました。私にとって今回の旅行の大きな目的の場所です。太平洋戦争末期の昭和20年4月から、1036名の若き陸軍特攻隊員が知覧の基地を飛び立ち、敵艦に体当たりし壮絶な死を遂げました。当会館には、その当時の遺影、遺品、記録等貴重な資料が展示されています。

 若き特攻隊員の英霊コーナーには、隊員一人一人の写真と家族、親戚等に当てた手紙が陳列されています。特に、母親への手紙が多く、その内容は、明日も知れぬわが身でありながら、ひたすら親、兄弟の身を案じ、今まで育ててくれた感謝の言葉に満ち満ちていて、涙なしではとても読むことはできません。

 出撃前に子犬と遊ぶ5人の特攻隊員の写真がありました。聞くところによると、20年5月26日の撮影で、翌27日戦死したそうです。5人の隊員の最少年齢はわずか17歳、あどけなさの残るその表情を見るにつけ、明日死ぬ運命と知りながらなぜこんなにも明るい笑顔になるのか、人間の底知れぬ一面を見た思いがしました。

 戦後65年の歳月が経過し、残念ながら戦争は徐々に風化されつつあります。しかしながら、我々が決して忘れてはならないものが、ここ知覧の地にありました。感動、勇気、誇り、そして優しさと思いやりなどたくさんのものをいただきました。知覧に感謝です。

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