唯一性をうみだす人間力経営の時代

残念ではありますが、わが国はGDPが世界3位へと後退しました。
わが国は成熟社会に入ったことはだれの眼にも明らかでありましょう。
高度成長の社会では、事業を拡大再生産することが目標され、新製品の開発力や投資やマーケティングといったモノやカネに関する経営戦略がことのほか重視されてきました。デフレに入り大企業では価格競争に腐心するようになり、消耗戦を繰り広げています。中小企業が同じ土俵にのっては太刀打ちできないことは明らかです。

中小企業が、これから持続可能な経営を実現させていくためのカギは、量販店では手に入れられない唯一性があることに尽きるといって過言ではありません。

わざわざその会社の商品を求めたくなるような選ばれる基軸が絶対に不可欠です。それは手間ひまかけたサービスであったり、手づくり感や人のぬくもりや温かさが感じられるような商品です。それは社員一人ひとりの高い人間力によって創造されてくることは疑いようがありません。

その実現に理念研修は大いに役立ちます。
様々な業種のいろいろな会社様で実践を重ねてきて、人間力向上という目的を、費用対効果面、所要時間面などで極めて効率的に達成できる優れた手法であるということを確信するようになってきました。

形態上、研修としか呼びようがないので研修としていますが、集合教育で何かを教えるoff-JTをしているのではありません。目的は、一人ひとりの社員の方に、自分自身の人間力を高めていくために、ハッとするような、心に強く残るような気づきを数多く得ていただくことを意図して開催しています。月にたった3時間、これだけの時間で絶大な効果を職場にもたらしていることをこれまでに何社でも確認することが出来ました。

研修の開始前と、終了時点でいつもはっきりわかることがあります。それは参加者の表情がまったく違うものになってくるということです。心の迷いがなくなるのでしょう。職場の空気感が変わってくるという感覚です。それは利他の精神という、とてつもなく大きなエネルギーを組織にもたらします。

本気で社員を一人残らず幸せにしたいと念じる経営者、それに応えようとモチベーションを高くしていく社員の皆さんが、理想の会社づくりを目指すために月1回、心をひとつにする場、それが理念研修です。

最近、理念研修に参加された方の声です。

○今後の抱負は、会社も自分も「オンリーワン」になること。自分だからできること、気づくこと、自分の視点を大切にしてブレないこと、今出来ることと、これからやっていきたいことを深く深く掘り下げていくことが、自分だけではなく、まわりも世の中も幸せにしていくことだと思うので、ずっと努めていきたいと思っています。今日、研修に参加させていただいて本当にうれしいです。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

○全体を通して聞き逃せない言葉やお話がありました。すごく心が温かくなりました。今日、学べたこと、気づけたことを忘れずにしたいです。世の中たくさんの会社がある中で、誰にもうらやましがられる会社になりたいですし、その一員でいれるよう、日々いい意味でたくさんがんばりたいです。ありがとうございました。

○今日は本当にいろいろな驚きや感動がありました。今まで、自社以外の会社のことをこのような形で触れるということがなかったので、とても良い意味で刺激になりましたし、自分たちには何が足りないのだろうかということを考えることができました。これからもこの研修をきっかけにベストな会社のあり方というものを考えていけたらと思います。

○会社というのは字で書いたり、自分のとらえ方として「建物」でした。今日の研修で改めて会社が人であり、皆のものであり、人の輪だと実感できました。人をほめることを今まであまりしてこなかったのですが、その大切さがわかり、これから意識してやってみようと思いました。

○今後は増えていく後輩にあこがれるような人になりたいです。自分自身の人生の充実がそこにある気がしています。研修が終って社内の空気がやわらかくなった気がします。一人ひとりの気持ちを聞けて、改めて「あぁ、こういう風に考えるひとだったんだなぁ」と嬉しい気持ちになりました。自分でも地域や地球にとっていい存在になる人物像でいたいと思います。

理念経営を志して3年。
自社でも人間力が高められ、気がつけば私たちもまた理念研修という唯一性のある商品を手に入れていたのです。

(月曜担当:小林秀司)

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