視察報告 ―心の時代へ―

日曜日担当の金森です。

坂本ゼミで訪問させて頂いた東北地方の会社で、
現在も連絡が取れず安否不明な会社があり、心が痛みます。
一方で、私は今後の復興と発展に向けて経済発展に寄与する努力
及び知恵・ノウハウの提供という貢献も必要だと考えます。
よって、通常どおり今回から視察報告を行います。

17日から昨日19日まで2泊3日で島根視察に行ってきました(以下、敬称略)。

①「株式会社めのや」
この会社は、大正時代から天皇に献上勾玉の製作を賜ってきた由緒ある会
社ですが、今回は「障がい者雇用」の観点を第一に視察させて頂きました。

女性社員の方々が作品を制作中の部屋へ案内して頂きましたが、
なかに数人の障がい者の方もいらっしゃいました。
しかし、私にはどなたなのか全くわからずに
皆さんの中で普通に仕事をされていました。

障がい者雇用をごく自然に行って、
皆が助け合い思いやりを持って接することが
当たり前になっている企業は社内が自然に暖かい空気
に満ちており、皆さん熱心に仕事をされ、
業績もうなぎ上りであるということを
今回もまた体験させていただきました。

②「島根電工株式会社」

陶山会長と荒木社長にお話を伺いながら、
お二人の「正しい雇用のあり方」の姿勢に感動していました。

まず、「社員の立場」に立って雇用をいかなる時も守り、
たとえうつ病等の精神疾患を病むものが出たとしても、
「皆で暖かく守ること」で快方に向かわせるという心の経営をされていました。

次に、女性社員の方が出してくださるお茶一つでもそれはよくわかります。
急須に注がれるお湯の温度とお茶の葉の量と葉の選択が完ぺきでした。
そして、蓋付き茶器にしずくがほとんどつかないという
満点のお茶がついにこの会社で出てきました。
(私は今も勤めている法律事務所に勤務した20年以上前、
悩みを抱えていらっしゃる依頼者に自分はせめておいしい
お茶を出したいと研究に研究を重ねていました。)

日頃から誰に対してでも実践していないとできないのが接客であり、
それは担当する者が心から会社の理念を理解していないと
できないもので、一朝一夕にはできないからこそ、
素晴らしい会社は際立ってくるのだと思います。

③「益田ドライビングスクール」(Мランド)

小河会長のオーラに心を打たれてしまいました。
そこにいらっしゃるだけで人を感動させられる
という素晴らしい方でした。

これから「心の時代」になると小河会長はおっしゃいました。
今までの日本はモノの中に心を入れていたけれど、
これからは「心そのもの」があることが先になるとおっしゃっていました。

この言葉どおり、私は仕事の都合で
途中退席させて頂いたのですが、
タクシーを呼んで下さり、私の荷物を持って乗り場までご案内下さり、
お二人の方が私をずっと見送ってくださいました。

会長さんたちとの懇談中であり、
そちらの担当をされていた方が、
一院生である私に対しても最高のお見送りをしてくださいました。

小河会長の「心の資本主義=志本主義」という心を通わせる理念が、
そこで働く社員の暖かい心により具現化され、
このドライビングスクールにいらっしゃる皆にも
自然に伝わり、心の安らぎと安心感になり、
さらにはそれが信頼や絆に変わっていくものである
ということを学ばせて頂きました。

④ そして、最後になりましたが、
今回島根県の素晴らしい企業をご案内頂いた佐藤様、
島根のコロンボこと福間様はじめ多くの方から
「人と人を結ぶ」ということがすごい力になるという
ことを学ばせて頂きました。
今回お世話になったすべての方に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。

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