ESGって何?

会員となっている日本証券アナリスト協会発行のアナリストジャーナル今月号にESG投資に関する特集が組まれていました。いきなりESGと言っても何のことやら?(実は私も初めて知りました)と思いますので、以下私なりの理解でご説明してみます。

ESGはEnvironmental、Social and Governanceの略で、環境汚染、食料不足、貧困などサスティナビリティにかかる諸問題解決において求められる企業行動への所謂投資評価基準で、欧米豪ではかなり認知されつつあるようです。

企業評価において、株主等特定ステークホルダーとの関係を最重要視しシャープレシオ(リスク対比リターン)最大化を主目的とした伝統的スタイルに対し、労働者・地域社会・消費者といった多様なステークホルダーを念頭におきサスティナビリティ貢献を目的とするのがESG評価スタイルと言ってほぼ良いかと思います。

日本においても、連合がワーカーズキャピタル責任投資ガイドラインにて、環境や社会に配慮した運用を要求していくというこれまでに無かった動きが出てきています。

冷徹なコールドマネーが、単なる利益追求を超え何かを変えていこうという意思を持ったホットマネーに換わる時、世界は大きく変わっていくかも知れません。

SK

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「ESGって何?」への1件のフィードバック

  1. 自社の利益や株価のみを最優先に考え、社会的利益に配慮しない企業が永続することはあり得ません。
    “株主価値”ではなく、持続的な社会創造において企業の“存在価値”“必要価値”が求められる時代になっています。
    ESGもその評価軸の一つ。一人ひとりの意志あるお金、信頼に根差した温かみのあるお金の循環がそうした企業を増やし、社会に責任と規律をもたらす原動力になると感じています。