子ども科学相談に思う

 水曜担当の鈴木(良)です。

 8月も今日で終了です。どうやら2年連続の猛暑となったようで、新聞によれば、当地静岡市も6月から8月までの間に、30度を超す真夏日が40日、うち35度を超す猛暑日が6日あったとのこと。暑さもこりごりですが、幾つになっても8月が終わる日が来ると一抹の寂しさを覚えるのは不思議です。8月イコール夏休みの習慣がしっかり染みついているせいでしょうか。

 夏休みと言えば、NHKのラジオ番組で「子ども科学相談」が放送され、時々聞きます。主に小学生が身の回りの分からないことを中心に質問し、専門家がわかりやすく説明する内容を紹介するのですが、気のついた事が2点ありました。1つは、回答側で、わざわざ専門用語を使い説明を難しくしているケースです。子供に対し、分かりやすく説明することは大変難しいことだと改めて実感しました。知識の豊富さと教えるということは全く別のことなのです。子供が良く分からないことを察したアナウンサーが、専門家の言葉を分かりやすく補足するケースがたびたび見られました。分かりやすく伝える技術は、アナウンサーが一枚上手のようです。

 もう1つは、子供の質問内容です。大体質問内容はパターン化されています、「なぜ○○は、××なんですか?」例えばこういう事例がありました。「なぜ、ゴキブリは嫌われるのですか?」一見、質問のようですが、これでは回答者も困るでしょう。低学年の子供だからやむを得ない面もありますが、少なくともゴキブリについて親に聞くなど調べたうえで
「自分はこう思うが、これで良いのですか」と質問すべきでしょう。質問そのものが目的となっていることが多いケースを聞くたびに、調べる力、考える力の大切さを改めて感じた次第です。

 坂本ゼミでは、いよいよ来月4日から九州視察旅行が始まります。総勢33名の大所帯となり、合宿委員の皆様には大変なご負担をおかけいたしました。大型の台風12号の行方が気になるところですが、実りある視察旅行にするために、事前準備を怠らないようにしましょう。

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