満月をきれいと言える幸せ。

やっと12月の冬らしい気候になってきたと思ったら、まもなく年末ですね。
この慌ただしい時節でも、楽しさや、優しさがふえるよう心がけたいと思いつつ・・・やっぱり仕事に追われちゃっています。

みなさん、こんにちは。坂本ゼミ1年の井上です。またまた楽しい土曜日がやってきました。

山元加津子さんの著書「手をつなげば、あたたかい。」が発売され、大きな話題となっています。すぐに坂本ゼミの課題図書に並び、今週は別の本(利益第二主義)が課題だったのですが、「手をつなげば、あたたかい。」を先に読ませていただきました。読み終わったとき、大きな感動と、とても優しい気持ちに包まれていました。

そして、同時に買っておいた「満月をきれいと僕は言えるぞ」を続けて読みました。こちらも、すべての人に読んで欲しい素晴らしい本でした。生きると言うこと、人の優しさ、人のすばらしさ。多くのことを感じます。そして、大切な目的「閉じ込め症候群」と「意思伝達装置」について知ること伝えることも忘れてはなりません。

そこで、まえがきから抜粋して、このブログ上でもご紹介したいとおもいます。本ブログ掲載にあたり、山元加津子さん(かっこちゃん)には快く了解を頂いています。ちょっと長いですが、ぜひ最後までおつきあいください。


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「満月をきれいと僕は言えるぞ/山元加津子著」まえがきより
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「ロックト・イン・シンドローム」という言葉があります。日本語で「閉じ込め症候群」と言われています。思いをしっかりと持っていながら、体のどこも動かないために、自分の思いを伝達する方法がなく、「心が閉じ込められた状態」をいいます。
私の同僚で親友の宮田俊也さん(宮ぷー)はそのロックト・イン・シンドロームの状態にありました。やがて宮ぷーはゆっくりではありますが、奇跡的な回復をつづけ、動き出した頭や指の動きを意思伝達装置につなげ、言葉を紡ぎ出すようになりました。
ロックト・イン・シンドロームに限らず、何らかの理由で気持ちを伝えたいと願いながらも、伝えることのできない人たちは世界中に何百万人、あるいは数千万人いるといわれています。そして、その多くの人が、意思伝達の方法が広まっていないために情報が届かず、そのために思いが伝えられないという現実があるのです。
ただ「知らない」というそれだけのために、たったそれだけの理由のために、何年も何十年もの長い間、心を閉じ込めて、目の前の人に「大好き」と言えない。「ありがとう」言えない。「寂しかった」と言えない。心が通わせられない。そんなことがあっていいはずはないのです。
 宮ぷーは脳出血のためですが、交通事故や他の病気など、意思が伝えられなくなる原因はいろいろあって、それは突然やってきます。もし、自分が伝えられない状況になったときに、自分がいくら方法を知っていても、まわりの人が方法を知らなければ思いを伝えることはできないでしょう。広まっていないと言うことが他人事ではないのです。自分もまたいつその状況になるかわからないのです。
 この物語は、宮ぷーや仲間がヘッドライトの光となって、すべての人が気持ちを伝えられるように暗闇の中を照らしながら突き進む物語です。
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抜粋のつもりが殆ど掲載になっちゃいましたが、このブログを目にされたあなたに、ぜひとも読んでいただけますよう、そして周りの人にお伝えいただけますよう心から願っています。

もしある日、自分が「閉じ込め」になったら。もし愛する人が、家族が「閉じ込め」になったら。親友や、親友の家族にその日がやってきたら…。

私はいまから何をすべきなのでしょうか。

あなたなら今から何をしますか?

井上竜一郎

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