中島みゆき「歌旅劇場版」

M1坂東です。
昨日は3月決算法人の申告期限ということもあり、
税理士である私にとっては区切りの日、
全ての申告が終了したことを確認したあと、地元のシネコンへ。

そして観てまいりました、中島みゆき「歌旅劇場版」

2007年の歌旅ツアーのライブ映像を5.1chサラウンドで楽しめる、
という作品です。
先日は同じシネコンでチャゲ&飛鳥のライブの生中継をやってましたし、
METのオペラ等々、映画以外にもいろいろ楽しめるようになってきましたね。

ステージの真ん中にすっとみゆきさんが立つだけで、
その場を完全に支配するオーラ、そして全ての人に対するやさしさに
会場がつつまれているのが伝わってきます。
みゆきさんの歌い方は、王道なものから時にはミュージカル風、
またある時は民謡風?と自由自在。
通常の映画より少々高い2千円という料金を、全く割高と感じさせない
価値がそこにありました。

曲目のなかでは、観る前は「糸」が一番ぐっとるかな、
なんて思ってたんですが、個人的に一番よかったのは
何と偶然にも「糸」と同じシングルに収録されている
「命の別名」、とにかく感動してしまいました。

ところで私がみゆきさんの曲のなかで、
自分からは絶対に聞かない曲があります。
FMからたまたま流れてきてもチャンネル変えちゃうくらいに。
その曲は、初期の名曲「ファイト!」、理由は…
泣いちゃうからです。「薄情もんが…」の下りに耐えられません。
だから聞かなかったのに、映画だから逃げられず、
10年以上ぶりに聞いてしまいました。
で、泣きました、やっぱり。人間、10年くらいじゃ変わらないもんです。

さて私の感動した「命の別名」、この曲は「糸」とともに野島伸司脚本のドラマ
「聖者の行進」の主題歌でした。
このドラマは知的障害者が働く地方都市の工場を舞台としており、
主演のいしだ壱成も知的障害者役、野島伸司脚本という期待を裏切らない、
暗くそして救われないドラマでした。
そんなドラマのことをかすかに思い出しながら歌詞を読むと、
そのせつなさにまたまた泣きそうに…、
これ以上、もう書けません。

「命の別名」
知らない言葉を覚えるたびに
僕らは大人に近くなる
けれど最後まで覚えられない
言葉もきっとある

何かの足しにもなれずに生きて
何にもなれずに消えてゆく
僕がいることを喜ぶ人が
どこかにいてほしい

石よ樹よ水よ ささやかな者たちよ
僕と生きてくれ

くり返す哀しみを照らす 灯をかざせ
君にも僕にも すべての人にも
命に付く名前を「心」と呼ぶ
名もなき君にも 名もなき僕にも

たやすく涙を流せるならば
たやすく痛みもわかるだろう
けれども人には
笑顔のままで泣いてる時もある

石よ樹よ水よ 僕よりも
誰も傷つけぬ者たちよ

くり返すあやまちを照らす 灯をかざせ
君にも僕にも すべての人にも
命に付く名前を「心」と呼ぶ
名もなき君にも 名もなき僕にも

石よ樹よ水よ 僕よりも
誰も傷つけぬ者たちよ

くり返すあやまちを照らす 灯をかざせ
君にも僕にも すべての人にも
命に付く名前を「心」と呼ぶ
名もなき君にも 名もなき僕にも

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