冷静に熱い、常識は非常識な?リーダー

皆様こんにちは。 佐藤浩司です。
はやいもので、今年最後のblogになります。

今回は、有る方の紹介で、株式会社三越伊勢丹ソレイユ様
(株式会社三越伊勢丹の特例子会社)へ視察に行って参りました。

私は、請け負っている業務内容と障がい者と一緒にどのように
業務をしているかに興味を持って、視察に望みました。

特例子会社の設立の経緯から現在まで携わっていらっしゃる
四王天社長より、お話を伺った。人材選定、今の特例子会社での
作業業務請負の社内営業から、障がい者と仕事をし、教え、
教わること、定着を図る工夫、労務管理まで講話頂きました。

四王天社長は、就任前は、本体の人事に所属後、現在の特例子会社の
社長ですが、障がい者雇用の経験は、ほぼ皆無に等しく、本体で
採用に数年関わったことはあったそうですが、その従事度合いで、
障がい者と本格的に仕事をするのは、初めてのことで、多少の
戸惑いはあったものの、それよりもグループ内での「特例子会社」は
初めてのことで、何としてでも軌道(成功)に載せなければという
思いが強かったのではないかと思います。

特例子会社の存在理由は、店頭販売効率をアップするため
「時間的利益で貢献」することです。

設立経緯としては、TOP直接の指示で、障がい者雇用促進、
業務分割、が使命でした。各部署・各店舗で行なっていたのを
まとめることと、当時の特例子会社は、清掃業務が90%が
ほとんどで、それ以外にはないのか?法定雇用率やCSR等の
義務感ではなく、障がい者を雇用することは、健常者と変わらない
仕事をすること。という基本な価値観(考え方)でスタート。

指導員は、社内公募で1名、ジョブコーチ経験者1名、社長の3名です。
現在の運営がスムーズに行っているのも社内公募で、希望してくれた
店員さんが「紳士服のカリスマ販売員」かつ「身内に聴覚障がいの方」で
いらっしゃるため、店舗の立場、家族での立場が良く理解できていること、
もう1名は、ジョブコーチを雇用し、障がい者の雇用と家族の調整役割を
行う方が従事してスタートを切りました。

スタート時人材は、重度知的障がい者5名、軽度の知的障がい者5名の
スタートで、現在は、障がい者49名中、42名が重度(知的38名、
身体4名)の障がい者で、86%は重度の方が在籍されています。

現在の特例子会社では、軽度を雇用する企業が増えてる中、本来の
意味での特例子会社を成していると考えます。素晴らしい実績ですし、
また、指導員さんが根気よく丁寧に1人1人合わせた内容で暖かく
見守りながら仕事を進められていること、働くスタッフが仕事を
しやすいよう(リボンの型等)に、何度も何度も試行錯誤し、現在に
至ったのが、一緒に働き指導している姿を拝見すれば良く理解出来ます。

採用決定前もアセスメントやスカウトを行い、何回も落とされた重度の
方を採用します。それができるのは、人財配置と転換、業務の創意工夫、
障がい者と向上心を持って育つ気持ちが重度方を採用に向かわせている
源泉と視察中、感じました。

上記が実できている人財配置が気になるところです。方針として、
スペシャリストではなく、ゼネラリストを目指していらっしゃる。
その理由は、能力開発とモチベーション向上、スペシャリストだと
短期的にみて良いが、生産性も落ちることもありますが、なんと
いっても、ゼネラリスト思考では、不公平感が出なく、スタッフ
同士の人間関係も良好になります。

マニュアルは、スタッフ各個人別に指導員と一緒に作りあげます。
スタッフへは、仕事に「完成は、同じ」と伝え、差別の無い指導を
行い、障がい者のモチベーション向上と能力の向上とともにスタッフも
ヤル気も上がって、社内の雰囲気優しく良くなっていきます。

また、仕事を受注するには、社内営業を行わないといけませんが、
連結なので、事務業務効率のために本体から特例子会社への発注は、
無料とされたようです。要するに健常者と障がい者のそれぞれ得意な
分野を伸ばすことと、収益は挙げすに本体の業務効率を上げることを
同時行うには発注を「無料」にすることで、納期は、当初やや期間を
みて、作りおきをしていただけるように交渉。

今では、歴代社長が直々に挨拶に来られるほど、本体に貢献を
されています。

掃除の風景や作業準備、作業風景まで写真も取らせて頂き、
感謝(本人ではなく親が嫌がることもあるので)です。

始業前、15分には90%の方が出勤していて、事前に当日行う業務も
声かけ確認しているため、チームワークが良く、とてもスムーズですし、
作業に集中されていますし、生産性も上がっているのです。

1、障がい者雇用での起業、2、別会社設立、
3、配置転換を考えている人事の方には、参考になる視察でした。

2011年9月より今年から、ほぼ毎週欠かさず書く(主に視察や
出会った方感じた方のリーダーシップ)ことを決め、実現できたことは、
家族、社員、坂本先生、坂本ゼミの皆様のおかげです。

本当に学びのおおい年でした。お世話になっている皆様へ
お役に立てるよう還元しなければ!

2011年11月と2012年1月に1回ブログをアップできませんでしたが、
2013年は、毎週土曜にアップできるよう精進致します。

それでは、本ブログをご覧の皆様、障がい者雇用にご尽力されている
皆様の幸せを心より祈りつつ、良い年をお迎えくださいませ。来年も
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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