ウェルテクノス障がい者就労支援セミナー

数日前には冬ほどの寒い日もありましたが、ネット上でも全国から桜便りが飛び交っています。
こちら名古屋でも7分咲きから満開、今日の名古屋城周辺はとてもきれいでした。
写真は先週の市ヶ谷、外堀ごしのボアソナードタワーです。薄曇りのせいか桜色がとても淡いです。


みなさんこんにちは。流浪の大学院生でおなじみの、坂本ゼミのほうき星☆井上です。
今は頭も心もすっかり春休みですが、4月から3年生です。
学校が始まるのがとても楽しみでワクワクして、小学校以来のなつかしい感覚です。

坂本ゼミでも応援している、岐阜の株式会社ウェルテクノスさんが主催されている「障がい者就労支援セミナー」の第6回で、今日は坂本先生が講演されました。


「障がい者雇用は、誰もが取り組まなければならないこと」 という言葉と共に講演が始まり、事例として障がい者雇用を積極的にされている会社の紹介を中心に熱くお話をされ、2時間びっちり、あっというまの講演でした。
今こそ動かなければ、というエネルギーが湧いてきます。会場の皆さんも終始真剣に聞き入っていました。

途中ではさまれた「3.11の出来事は、日本人が本来持っている優しさを閉じ込めていた石を動かしてくれた。とうとういちばん大切なことを思い出してくれたと感じている」というお話にはじーんときました。

先生の講演の前に、ウェルテクノスの服部社長の挨拶とプレゼンがありました。
そのお話の中で、

「障がい者が就職するために必要なこと」は、

 ①障がい者本人のスキルアップ(日々の訓練で出来ることを増やす)
 ②コミュニケーション能力を高めること(実習で訓練)
 ③就職後のフォロー(定着支援)

そして、
「時間は掛かるが、学校・企業・役所など「地域」で障がい者の就職を支えていく姿勢が大切。」
とのお話がありました。


このような就職する障がい者側の視点は、障がい者と関わりの少ない人々や会社ではあまり触れる機会がありません。大変貴重なお話を伺えたと感じました。以前インタビューに行った豊橋市の就労移行支援事業所で「絶対に甘やかさない」と仰っていたことを思い出しました。本人の甘えもありますが、保護者などの甘やかしが問題になることも少なくないと伺いました。就労移行支援は「保護」などではなく「自立」の「支援」なのですね。「真の優しさ」が問われます。

障がい者の就労に関わる方達の所には生きた情報がたくさんあります。しかし、雇用の意識があっても知らないことが多すぎて一歩を踏み出せない会社や、1人目の雇用で上手くいかずに「早々に」あきらめてしまうケースも沢山聞きます。お互いのために、関わっている人と知らない人(会社)の情報交換の場ができたら良いと思いました。

また「地域による定着支援」は、非常に重要なポイントだと思います。訓練から就労、そして、定着までは沢山の時間が掛かるということ、そして、社内の理解と協力はもちろんのこと、広く地域での理解と協力が必要なのだと改めて理解することができました。

終了後の名刺交換会では短時間ながらも多くの方とつながることができました。
その後、30分ぐらいでしたが先生と一緒に打ち上げ会にも参加させて頂きました。


写真に写っているのは岐阜県の障がい者雇用を変えていく人たちです。お話をしている中でも、障がい者雇用や支援は「地域」で行うものであり、こういった草の根の活動が重要なのだろうと強く感じました。全国にも沢山ある、このような草の根の活動が、地域から日本を変えていくのでしょう。

私たちは必ず年を取り、高齢者になり、障がいをもちます。決して他人事ではありません。
やれることは今からやらねば、と思います。

坂本先生の言葉が繰り返されます。

「私たちがやらない、やれないよいことをしている人を見つけたら、わたしたちがやることは、その人を支援してあげることである。
私たちは決して傍観者であってはならない。」

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