おもてなし経営vol.4

【おもてなし経営vol.4】

~浜松は世界的企業の宝庫~

さて、「おもてなし企業」というのは
人を大切にし、社会に必要とされ、
愛される会社だと、私は定義しています。

実は、修士論文のテーマにも
掲げられたらと考えています。

人が人をおもてなしするように、
会社としておもてなしの心を感じる、
おもてなし企業は全国各地に存在することを
坂本光司先生の著書「日本でいちばん大切にしたい会社」1~4によって
気付かされ、この春から調査研究を始めたところです。

日本に数ある、世界に誇れる「おもてなし企業」の創業は
トヨタ自動車、本田技研、ヤマハ発動機、ヤマハ(楽器)、カワイ(楽器)、
スズキ(楽器)など約20社、実は浜松(静岡県)に集中しています。

一体、それはなぜなのか。

きょうの「政策ワークショップ」での坂本先生の講義は
まちづくりにおけるイノベーションを考えるという全体テーマで
浜松地域にはなぜ世界的企業が多いのかを話されました。

次から次に出てくる、世界的企業の成功秘話に驚きました。
浜松の歴史や地域性、住民気質、温暖な気候、行政の支援などと併せて
外から入ってきたベンチャー企業を後押しする「やらまいか精神」。

シリコンバレーの中枢としてスタンフォード大学が貢献したように、
浜松には静岡大学工学部の前身、浜松高等工業学校があったため
優秀な人材が外から集まって、日本一や世界一の技術、製品を
世の中に生み出していったのは紛れもない事実です。

教育機関、大学の存在が人をつなぎ、人を育て、企業を育てた。
そして、それをしっかり支える出資者や行政の協力体制があったことも
本当に素晴らしい連携です。

今回のワークショップではグルーブ4班(井澤さん、塩川さん、江上さん、高木さん、司会・前田さん、屈さん、劉さん、書記・栗山さん、発表・福満)でしたが、
発表前の討議が活発で、なぜ浜松なのかということも掘り下げて、
歴史的背景があることも導き出しました。

まさに、浜松に城を築いた徳川家康の
「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥(ホトトギス)」に象徴される、
時代の見極め方やおおらかさも一因であると考えます。

まとめると、浜松に世界的企業が集まる要因は
①起業家・発明家の存在、②支援者の存在、③積極果敢な市民性、④行政の協力、
⑤大学など教育機関、⑥財界の支えなど。これらの要素を浜松が満たしたからです。

企業秘話を知るたびにわくわく感は高まり、それを伝えたくなるものですね。
どんな大企業も最初は小さな、小さな会社。創業し、研究を続けることで成功する。
また、利他の精神がある創業者だからこそ、成功しているのも共通です。
それを坂本ゼミの一員として今に生かし、多くの企業が取り入れて、
元気な日本を作っていくお手伝いができたら幸せです。

7000社すべてのデータが頭の中にインプットされている坂本先生から
ぎゅぎゅっと凝縮された情報を伺い、
さらに未知の世界を駆けていこう。
坂本先生はじめ、企業研究を続けてきた先輩方を頼りに
どんどん吸収していきたいと思っています。

改めて、土曜は丸1日、講義とゼミで
頭はフル回転。
週末に学べる環境や家族の協力、素晴らしい仲間たちに感謝しています。

それでは、きょうも身近な人を幸せにする1日をお過ごしください。
最後までお付き合いいただき、
ありがとうございます。

おもてなし企業が社会や未来を輝かせる!
M1福満景子

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「おもてなし経営vol.4」への1件のフィードバック

  1. 福満さん
    おはようございます!
    法政大学院に入学して坂本先生の授業やゼミを受けているうちに「こんな歴史があって今があるんだ」ということを知れば知るほど面白みが増します。
    特に東海道地帯が反映しているのは歴史てみても織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が活躍した場所でもあるので下地は昔からできているのでしょうね。