職場活性化の科学

劇団水曜日、栃木支部のストロベリー黒崎です。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

さて、年末年始に読んだ本で衝撃的な一冊がありました。

「データの見えざる手」(矢野和男)です。

矢野氏は、日立製作所中央研究所の所属の研究者ですが、
手首や胸に終日装着するウエアラブルセンサで人間の活動量
(ビッグデータ)を測定しています。

そのデータとポジティブ心理学を組み合わせて調査した結果、
様々な法則が解明されています。

その事例は;

ハピネスレベル(幸福度)と活動量は比例する。

週に1度、今週あった「良かったこと」を3つ書き出してもらうと
そうでないグループよりハピネスレベルが高まり、朝から活動量の
立ち上がりが早くなり、ピーク時間が前倒しされ、早く仕事を終え
帰宅時間が早まった。

コールセンターで、休憩の際に同世代の4人のチームで休憩させると、
休憩時間の活発さが10%以上向上し、その結果、休憩後の受注率が
13%向上した。(米国でも同様の結果が得られた)

つまり、次のような結論が得られています。

社員の活発度上昇(職場の活性化)

社員のハピネス・社員満足度の向上

高い生産性・高い収益性

書籍の中で日立の運動会の効用について紹介がありました。
実は私も日立グループに9年ほど勤めていましたが、実際に
運動会の前の1か月はほとんど仕事をせずに職場内予選会や
応援団の衣装作りや振り付けなどに費やしていました。

一見無駄だと思われるそれらの活動は、実は大変に効果があり、
その辺りに日本企業の強さの秘訣があったのでしょう。

一方で過度のメール依存で、報・連・相もメール上でとするならば、
パソコン入力のみで活動量が低下し、職場の活性度が低下することは
自明の理といえます。

坂本ゼミで注目している企業も朝の清掃や朝礼など職場の活性化に
注力していますが、ウエアラブルセンサを使えば科学的にもそれらの
効用が証明できることでしょう。

また、坂本ゼミが現場調査を重視していることは、私たち自身の
ハピネスにも繋がっているのですね。

今年も頑張って現場調査に励みましょう!

黒崎

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「職場活性化の科学」への2件のフィードバック

  1. 黒崎さん
    こんにちは!
    週に1度行うだけでそのような結果がでるんですね。
    非常に興味深い結果だと思うし、直ぐに取り入られます。