安川電気

法政大学大学院 坂本光司ゼミ 修士1年  投資家 根本幸治

福岡県北九州市八幡に創業100年の安川電気がある。
産業用ロボットの生産会社。 従業員1万1千人。 売上4千億円。 東証一部上場。
中小企業が専門の坂本ゼミでは回らない会社である。

東京ビッグサイトでの国際ロボット展に続き、
北九州市黒崎にある安川電気本社内にある安川電気未来館を見学した。

自動車生産のベルトコンベアーに並ぶ産業用ロボット=MOTOMANが塗装や溶接を行う。
映画「ターミネーター」にも出演している。
人間の腕の関節機能と変わらず、6軸の回転で器用に素早く長時間作業を行う。

最近のロボットの流行は、スピード優先ではなく人間と協働するロボット。
そばにいる人間にケガをさせないようにスピードを抑制し、人に触れると止まる。
ロボットにはできない配線作業を人間が行い、ロボットはペットのように人に従う。

今後は医療の実験作業にロボットが利用され、単純作業がロボットに移行される。
人間は創造性ある仕事に集中するようになる。

1936年のチャップリンの映画「モダン・タイムス」を見て、
冷たいロボットが人の雇用を奪い人が機械化される資本主義の行き過ぎに警戒感を持った。
労働者の尊厳を奪う機械文明への痛烈な風刺だった。

80年が経って、人とロボットが安全に協働する工場が出来た。

30年が経って、バックトゥーザフューチャーの世界の一部が実現したことから比べると
あまりに進歩が遅いように思われる。

リニアモーターカーもまだ先だ。

人工知能のロボットに人間が駆逐される世界も想像される一方で、
100年経っても変わらない環境もあるようだ。

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