真京精機さん

23日水曜日に法政大学で表彰式が開催される「第6回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の18社の紹介。

私が、法政大学大学院、坂本光司ゼミに入学した時の秋に訪問した企業。
健常者と障がい者との違いがまったく分からなかった。

HPに「心身がい者雇用」として、「健常者も心身障がい者も同じ目標に向かって、共に信頼し共感し強調していくパートナーとある。
当社は1974年(昭和49年)3月、農閑期の主婦を労働力とした農村工場として発足しましたが近くに住む心身障害者を試験的に雇用したところ、根気強く指導することによって健常者と同様の仕事ができることと真面目で無欠勤という長所が発見できました。
 これに自信を深め、職業安定所(ハローワーク)を通じて、働く意欲のある心身障害者を次々と雇用しました。本人の能力に応じた職種を選んで指導した結果、予想以上の生産高をあげられるようになりました。
 このため心身障害者専用の工作機を導入したり、作業員寮を新設するなど受け入れ体制を整えて多数雇用の道を開き、心身障害者に生産の喜びと生き甲斐を与えることができました。
 1978年(昭和53年)には県知事から、1979年(昭和54年)には労働大臣から心身障害者多数雇用事業所として表彰を受けました。結果、地域・社会に貢献ができたことが大きな喜びとなりました。
 さらに労働省と雇用促進事業団から重度障害者多数雇用事業所設置助成金の交付を受け、栃木県下で第一号の障害者専門の福祉工場を建設する運びとなり、総事業費1億841万円をもって延べ376㎡の近代化された工場と機能訓練、福利厚生設備などの諸設置が完成しました。
 1999年(平成11年)6月までに順次990㎡の新築工場を増築しました。2008年(平成20年)以降、栃木県雇用・開発協会により選任され、障害者雇用のアドバイザーとして各企業に向けて教育・指導を続けています。
 心身障害者多数雇用の企業として2013年(平成25年)4月にNHKニュースでの取材・放送をはじめ、日本経済新聞、下野新聞など多くのメディアから紹介されています。

審査委員会特別賞
有限会社真京精機
栃木県真岡市
経営者:代表取締役 武田浩之
主事業:精密機械部品の製造
従業員数:40名
創業・設立:1973年

受賞理由
  1)経営理念「障がい者・健常者が共存共栄できる会社、自利・利他精神で取り組む」
  2)1978年から障がい者雇用に取り組む
  3)現在の障がい者雇用率は12名、30%(ほかに手帳の無い障がい者が5名)
  4)従業員全員が正社員
  5)障がいのある社員がⅯⅭ・NⅭ工作機械を操作
  6)利益率は安定的に8%前後

会社設立以来、障がい者雇用に積極的に取り組んでいる。
経営理念である「自利利他」の精神をモットーに、心身障がい者と健常者を分け隔てなく接し、共存共栄できる会社を目指す。
なお、現在従業員40人中障がい者は12名(そのうち重度障がい者が3名、また12名以外にも手帳を持たない障がい者が5名ほどいる)。

また健常者の社員にはマネジメント人財としての育成を徹底し、地元採用にこだわり地域のリーダー人財の育成機関を目指している。

当社から1時間ほどの所に、足利市の「ココ・ファーム・ワイナリー」がある。
初秋のひととき、味わい深かった。

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「真京精機さん」への1件のフィードバック

  1. 知野さん
    有限会社真京精機 さんのご紹介ありがとうございます
    人財育成も興味深いです
    本田 佳世子