伝統技

野口具秋です。

何年ぶりかに、1人で磁器美術展に出かけました。
不自由になって細部が識別できないからです。
400年の伝統を持ち、欧州の陶磁器に多大な影響を与えた
有田・柿右衛門の作品が展示されています。
たまたまTVを観ていた
15代酒井田柿右衛門の赤絵に魅了されました。
超にわかのド素人に係員は親切でした。
人間国宝・今泉今右衛門や井上萬二を初めて知りました。
白磁のフォルムに時間と雑踏を忘れさせます。

9月の第2週末は愛知県瀬戸市「瀬戸物祭り」です。
陶器の粘土が陶都を物語る川沿いに市が何十軒も並びます。
当時ですら、10~20万人が全国から集まってきます。
志野焼、黄瀬戸など瀬戸物を商売・生活用、皿、茶碗、小皿など
こぞって大量に買い求めていきます。
まける、まけないの駆け引きや
市の終了間際の投げ売りを購入するが地元の利です。

玉川 奈々福なる女浪曲師・曲師(三味線)がいます。
上智大学文学部国文学科卒業。筑摩書房に編集者として就職。
小沢一郎や嵐山光三郎などに可愛いがられる。
広沢虎造の「清水次郎長」や「国定忠治」「天保水滸伝」
は誰でも知っている。
浅草・浅草寺すぐ傍に常設館「木馬座」があります。
シンデレラや金魚を題材にした創作ものがあります。
知る程に興味が尽きません。

何度も書いた永六輔のラジオ番組が6か月で最終回を迎えました。
ほとんど登場することなく、最後も登場することはありませんでした。
持病悪化で昏睡状態です。
仲の良い大橋巨泉も集中治療室にいます。
小沢昭一、前田武彦(マエタケ)、玉置宏など
昭和40年代からラジオの名パーソナリティーが
時代と共に去り、去ろうとしています。
「帰ってきた酔っぱらい」の北山修が70歳を迎え、
最後、黒柳徹子が華を添えました。

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