あす7日(木)23時から夢職人で取り上げられる松浦社長とは

松浦信男。

あす7日(木)23時からBSジャパンで放映される「夢職人」に登場する三重県多気町の「万協製薬」の社長だ。
21年前に発生した阪神淡路大震災時は多くの方の記憶にあると思うが、被害が大きかった神戸市長田区に会社があった。

親父が35年前に創業した会社は3階建ての社屋が2階になっていた。1階が潰れたのだ。
奇跡的に修理可能な製造ラインだけは残った。偶然でなく、天が松浦社長へ試練を与えたと思う。

数十名いた社員も32歳の新社長の「一致団結して再興しよう」の声に誰一人耳を貸さなかった。
「万協再開ノート」は表紙のタイトルと最初の頁に日付を書いただけになった。

販売会社は1社しかなかった。父に複数の販売先を進言したが聞く耳を持ってもらえなかった。
販売会社の被害はほとんどなかったが、無視された。

震災から14日後の社長の初仕事は全社員の首を切ることだった。

妻と社長は薬剤師の資格を持っていたので食っていくことはできた。
でも2つの理由で再建の道を選んだ。

震災前は、万協製薬とブランド品の「レーバン」という痔の薬を持ち、年商2億のプライドがあった。
執念と矜持。下請けではなかった。
もう一つは世の中と言うより自分への復讐心の固まりがあったからだ。
誰にも必要とされなかった会社から「人に必要とされる会社」への挑戦だった。

なぜ神戸から三重県の多気町へ。
2億円の借金を背負って安い物件を探すしかなかった。
銀行からの紹介だった。

多気町、松坂市と伊勢市から山の中に入った所で、自然は豊かだが、人里離れ何もない町と言って良い。

今は、松浦社長や地元の高校生等の活躍で活気が出ているようだが人口減少に歯止めはかからない。

この地に年間1万人が社長が趣味で集めたフィギィアを飾った博物館を訪れる。

社員は130名を超え、売上高は21年間で20倍、開発した商品は300種以上、取引先80社。

多くの社長はスーパースターを求めるが、スーパーチームを創ってきている。
先月23日のカンブリア宮殿に横浜市の「さくら住宅」さんが登場した。
ここも、スーパースターは不要でチーム一丸となっている。
赤字覚悟の数千円の修理工事やお客様の口コミで新規のお客様が増えている。

万協製薬には営業がないようだ。開発部隊等、プレゼンがへたくそだが質問を受けた場合、開発等をしているので的確に回答ができる等で口コミでお客様を増やしている。

マンガ本も相当置いているようだ。遊びながら仕事をしている楽しさが創造する社員を創っているようだ。

番組では放映されないと予想する部分を紹介した。

松浦社長著の「人に必要とされる会社をつくる」は参考になる。

2011年にカンブリア宮殿に取り上げられた。

当時より売上も増え、社員数は130名を超えフィギィア館の来客数は10倍になっている。

村上龍から渡された、「震災で生き残った人間として神戸に生まれた人間として生き抜く責任、伝える責任があると思って生きている」という心のバトンをあすも伝えるだろう。

Facebookは、「松浦信男」、「松浦信男(万協製薬株式会社 代表取締役)公式ページ」、「万協製薬スキンケア知恵袋」等ある。

「万協製薬」、「さくら住宅」共に、社員を大切にする21世紀型経営の代表格だ。

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