毎週金曜日に人を大切にする経営学会会員に配信される、メルマガの巻頭言

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先週の金曜日は、第1回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」中小企業長官賞を受賞された日本レーザーの近藤社長です。
「やまと教の世界」、社員が大切にされている実感がある経営


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                人を大切にする経営学会 副会長 近藤 宣之
       株式会社日本レーザー 代表取締役社長 
 
「人を大切にする経営」は主語を社長、目的語を社員とすれば、「社長が社員やその家族、また会社に関係する全ての人々を大切にする経営」と言えます。
しかし、主語を社員とすると、「社員が会社から大切にされている実感のある経営」となりますね。

社長を主語とする限り、建前としては社員を大切にしていても、 結果としてお金のためには、リストラやサービス残業、マタハラやセクハラ、偽装やごまかしの経営、不正経理や粉飾決算等が尽きず、「お金を優先した経営」にならざるを得ないという現実もあります。
そうした経営では「社員は大切されている」とは実感しません。
 
どのような企業でも、経営環境は常に変化にさらされています。そうした中でも「社員が会社から大切にされている実感」を持てれば、いかなるピンチでも爆発的な力を発揮して、危機を乗り切れることを多く経験しました。
そのためには、社長は社員が「会社から大切にされている実感」を持てるように、以下の要素が社内で定着するように常に努力して経営にあたる必要があると思います。
 
1.変化に対応して、社員が頑張れば利益が出るビジネスモデルを常に考慮し、構築する。
2.結果として、決して赤字にならず、雇用不安がない。
3.社内では社員が上司や社長に言いたいことが言える。
4.自分の能力に応じて主体的に仕事ができる。
5.自分の能力や努力が会社の業績に貢献していることを実感できる。 
6.お互いさまという利他の心で気持ちよく働ける。

このような企業風土は、日本古来の、「やまと教の世界」とも言えます。
すなわち、「や」は優しいの「や」、「ま」は真、誠の「ま」、「と」はとも生きの「と」、若者と高齢者との共生、男女の差別なく共生、障がい者と健常者との共生、外国人と日本人との共生、多様な社員が仲間として、「ご縁と感謝の連鎖」での共生です。今風に言えば、ダイバーシティ経営ですね。

こうした経営を推進した結果、当社では離職率がほとんどゼロで、リストラなく22年間黒字経営を維持してきています。
「社員が会社から大切にされているという実感」があれば、どのような経営環境の激変の中でも、企業として生き残っていけるのではないでしょうか。

日本レーザーさんも受賞された「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」、
現在、第7回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の応募を受付けいたしております。
応募書類のダウンロードおよびエントリーは下記URLよりお願いいたします。

http://goo.gl/fP9TCR

第7回でも第6回までと同様に「正しいことを、正しく行っている企業」を表彰いたします。

人を大切にする経営を実践する企業を全国から発掘して、取材し、各種メディア媒体を使って幅広く紹介していくことは、人を大切にする経営の実践企業を増やすことの一助になります。
会員の皆様からの、積極的なご応募やご推薦をお待ちいたしております。

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