早春の春合宿

野口具秋です。

有田焼の里は案外遠い。博多より特急で1時間半、
旧友と数年振りの話に花が咲く。
古ぼけた駅前の店でちゃんぽんだ。
デブで不細工な猫が、すり寄ってきた。
ぶさいくだなと溜口を聞くと、プイッと消えてしまった。
13代、14代柿右衛門が良く来ました。が不味かった。
寅さんが似合う食堂だ。主・15代の工房は瀟洒な和風の博物館です。
代々の作品が展示され400年の歴史を実感できます。
東インド会社の刻印がある皿が印象です。
どんな小皿も濁手1点もの。おいそれ手が出せるものはありません。

行方不明になったら手を差し伸べて、とお願いしたSさん。
任せなさい!!携帯が無いのに気づいたのは搭乗直前。
メチャクチャ困った。どうしようと思案していたら寝込んでしまった。
アラッ!到着だ。泡喰ったのは、気を効かしたワイフの連絡で
事を理解した旧友だった。メトロ博多駅で肩を叩かれた。
空港中探したのです。
ドジを知ったSさんはホテルにメモを残してくれていた。
安心が戻り、かつての同僚も集まってきて博多の夜は更けます。

国道の識別番号かと考え込んでしまったR101。
変哲のない事務所風景の作業所。
処狭しと大きな音の工業用ミシンがけたたましくと、思いきや。
小型で静かなミシンが10台ほど。黙々と静寂、仕事に没頭しています。
1台50万円もする。
リフォームで九州一、障がい者雇用100人、
その先の雇用の願いと知り感激します。
障がい者の自立を心から願う宮崎栄二さんの講話の語り口が
本当に優しく、心に響き、感動を覚えるのでした。

4月末からの連休に開催される有田焼の市に130万人の人が押し掛ける。
掘り出し物がある。最終日は投げ売りが始まるのです。
22軒の卸団地は平日で人影は疎ら。切が無いので1軒飛び込む。
普段使いの豆皿と蕎麦チョコを求める。
暇と見えて、作家ものを奥からセッセセッセと運んできます。
貧乏人の俺が作家もので5千円もする蕎麦チョコが使えるか。
夫婦茶碗も追加して値切り倒し、商談成立して、機嫌よく博多に向かいます。

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