ツマガリの美味しさをつくるもの

21日に授賞式が開催される
第7回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の受賞企業。

「商業界」の笹井編集長のブログから。

ツマガリの美味しさをつくるもの

2017年03月14日(火) 16時14分00秒NEW !
テーマ:取材メモから

人を大切にする経営を実践する企業に贈られる「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」。
企業を表彰する賞は数多くありますが、この賞がほかと大きく異なる点があります。

それは「会社の業績」ではなく「人の幸せ」を評価軸とすることにあります。

先ごろ第7回目の受賞企業が発表され、その中の一つに兵庫・西宮市の洋菓子店「ツマガリ」がありました。
阪急甲陽園駅を降りてすぐ同店はあります。
近くに空き店舗が出ると積極的に借り受け、製造工房を設けています。
地域の街並みが「ツマガリ通り」と呼ばれほど地域貢献に熱心なことでも知られています。

取材で訪れると小さな店は多くのお客さまでにぎわっていました。
店主は津曲孝さん。
30年ほど前に現社長の津曲孝さんが有名菓子店を脱サラし、夫婦二人でスタートしました。
津曲さんは、宮崎県の貧しい農家の出身で、家計を助けるため15歳で上京し倉庫荷役作業員を経験後、17歳で洋菓子店に就職。
現在では250人の従業員、本店ほか2店と通信販売で売上約20億円に成長しています。

110パーセント、
120パーセントの力を出そうと決意した時、
その人の根こそぎの力が出てくる。

99パーセントの力を出しているうちは苦しいだけ。
100パーセントを超える力を出そうと決意したとき、はじめて潜在能力は顕在化できる。
『プロフェッショナル100人の流儀』という一冊に載せられている津曲さんの言葉です。

まさにこの言葉のとおりの人物でした。
ツマガリの菓子のおいしさは、津曲さんの魅力そのものなのです。

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