アスリートの要件

野口具秋です。

日本人ゴルフ愛好者の夢であるマズターズのグリージャケットは、
優勝候補の一角、松山には届かなかった。神の子ガルシアの手に。
19歳で天才と呼ばれたが37歳になっていた。
4大メジャー74回の挑戦で栄冠を手にした。
グリーンに手を置き、喜びを爆発。
今やただの中年のおっさっさんになっていた。
ゴルフ全盛時代、オーガスタか美人プロゴルファーの
ローラ・ボーのカレンダーを眺めるのが憧れの証だった。

市ヶ谷の土手沿いの桜を愛でるのは見納めになるだろう。
いつの間にか12度目だ。週末朝の桜並木、人出は多くない。
満開の桜回廊と疾走する電車、お堀を挟んだ旧校舎を収める。
対岸の桜もしっかり映しこんだ。靖国神社、千鳥ヶ淵、
北の丸公園の桜も法政に通学ならではの出会いだった。
瞬きの瞬間、白日夢だ。カウントダウンが始まった。
心して、心残りなく出会いを享受、万難を排し過ごそう。

癌基本法が制定、標準治療が報告され10年になる。
2人に1人は、がん死する時代だ。
親しく付き合った仲間も両手に迫る。ドクターも含まれる。
怖くて行かない、が受診した時は死の宣告だったのが大半だ。
手術、化学・医薬品療法を嫌い民間療法、健康食品で全身転移し、
後悔の念で絶望、心底悔やむ患者の記事が紹介されている。
運命だからと、無料の健康診断すら拒否すると豪語する輩もいる。
残される家族の苦労を慮らないのか。
ピンピンころり、を願うなら再認識すべきだ。

50歳で走り続ける現役Jリーガー、「キングガズ」こと三浦和良。
今季も6試合中5試合先発だそうだ。
突出した肉体の持ち主ではない。僕の体形だ(173cm/73kg)。
自分との闘いを追求し、「苦しいけれど楽しい」を継続するのだ。
体にいいことは何でもやる。夕方6時から寝たこともあるのだ。
誰だって楽に傾くに決まっている。偉大なるかなカズ、凄い。

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