私が坂本ゼミを選んだ理由

今年4月に新しく法政大学大学院(坂本ゼミ)に入学しました宇佐見と申します。
入学して1カ月。あっという間の1カ月でした。未だまだ気が張っているせいか、「学業と仕事の両立」の真の大変さを味わう前の段階ですが、それでも周囲からは「(その歳で)良く夜学に通おうと思ったものだ」とのだと、半ば呆れ?られています。そんな私が、シニアの社会人として、大学院において坂本光司先生の下で、学びたいと思った理由をお話したいと思います。

日本は世界でも有数の長寿国の一つです。
人は、寿命が延びるにつれ、「生きる目的」や「生きている幸せ」についてより深く考えるようになると思います。その意味で、日本は、人として生まれてきた目的やその幸せについて、世界の中で、より深く考え実践することを求められている国の一つだと思います。

国は、「ニッポン一億総活躍プラン」で、「若者も、高齢者も、女性も、男性も、障害のある方も、いちど失敗を経験した方も、一人ひとりが家庭や地域や職場で自分の力を発揮し、生きがいをもてる社会の実現」をめざすことを提言しました。これ自体は、「我が国の経済成長の隘路(あいろ)の根本にある少子高齢化の問題に真正面から取り組むもの」とされているので、その直接的な背景には「経済」というものがあるのかもしれませんが、でも、その根底には、“仕事も含めたあらゆる活動において、自己の力を発揮することが(人生の)生きがいの源泉である”という考えがあるように思います。

しかし、一方で、「仕事は生活の糧を得るための手段」、「仕事と生活のバランスをとることは重要」といった、仕事と人生を区別するような考え方も、現実社会には存在しており、企業活動(特に、大企業)全般においては、そちらの考え方の方が主流のように思えます。

「働くことは、人生の重要な一側面であり、そこでの経験や感動は、その人の人生の価値を大きく左右する」、私は、そう考えています。私たち一人ひとりが、それぞれに豊かな人生を全うするためには、仕事(働くということ)を、他の人生活動と区別せず、そこでの充実・生命の輝きに正面から向き合い、それを得るために行動していくことが必須であると考えています。

「職場は、幸せになるための場である」 ・・・ 坂本先生は、長い研究生活の中で、そうしたことを具体的に実践されている企業に着目され、非常に多くの実例を見出され、社会に紹介されています。私自身、そうした人々の”智慧“を坂本光司先生(法政大学大学院教授)や、今現在実践されている企業から学び、「幸せになるための場としての職場」を世界中に拡げていくための一助に自分自身がなりたい、と考えています。

修士課程 1年 宇佐見卓也

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