社員が最も重視すべきは、第3の現在顧客と未来顧客、第2は仲間である社員とその家族の幸せである

70歳になった師匠の法政大学大学院 坂本 光司教授の「中小企業論」の最終講義があり、
「経営者の手帳~経営の考え方・進め方~」が配布され簡単に説明があった。
来年3月の退官前に、年末に「経営学原論(現代経営学)、仮称」で400Pの本を出版する予定だ。
すでに、300p分は出版社に渡している。

配布された資料と本の関係は分からないが、今までほとんど登場してこなかった部分を紹介する。
大学院に入学して教授に確認した部分だ。多分、この経営学原論に含まれていると思う。

すでに社員とお客様始めパートナー企業等に配布する目的で1000冊、注文した経営者もいる。

企業が幸せを追求・実現すべき5人の順番はその職位により異なる。
経営者が最も重視すべきは、第1の社員とその家族、第2は社外社員とその家族の幸せである。

(3.4、5は従来から述べてきた順番である。)

また、部課長が最も重視すべきは部員・課員とその家族、第2は社外社員とその家族である。
つまり「社員第一主義経営」の実践である。

一方、社員が最も重視すべきは、第3の現在顧客と未来顧客、第2は仲間である社員とその家族の幸せである。
社員が最も重視すべきことに全身全霊で当たって頂くためには、経営者や管理職は第1や第2の人々の幸せの追求・実現に全身全霊で取り組むべきである。

経営者や管理職が社員やその家族の幸せを機軸にした経営を行わず、社員に顧客満足を高めよ、というのはナンセンスである。

知野補足、顧客満足が第一だと、社長がお客様の前では「いつもお世話になっております。ご意見をありがとうこざいます」と言うが、社員の前では豹変し「知野、馬鹿野郎!、何やってんだ。明日から来るな!」となってしまう。
社員が第一の経営だと社員が心からの言動をする。顧客第一の経営だと、ある日、社員が「社長や上司の悪口を言う」ことになる。

坂本教授が社員第一なのでと社長・上司に反論するのは転職予備軍である。

秋には、「新産業創出論」が法政大学大学院の東京校舎と静岡サテライトキャンパスで開催される。
8月には科目受講の申し込みがあるので、最終講義と思って申し込んでいただきたい。

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