福島市の「クラロン」さん 生かされている!

法政大学大学院 坂本 光司ゼミ。夏合宿、福島県編。「クラロン」さん。

2年前

福島市の「クラロン」さん 生かされている!

福島駅から車で10分のクラロンさん視察後、福島駅で坂本先生にこんな話をさせていただいた。
少々、長くなるがお許しいただきたい。

クラロンの田中須美子会長、91歳で頭の回転も鋭く元気なのは、障がい者雇用を宇宙や神様・仏様、おてんと様が見ているからだと思います。
おてんと様が「よく頑張っているな。もっと彼ら・彼女らのためにさらに障がい者を支援してください」と。

坂本先生は茨城県のなるみ園さんの障がいの子供達にまた来るよと言って約束を守ろうと訪問されている。毎週、世のため人のために全国を奔走されている。

生きていることが奇跡の同級生の服部さん。
「私と同じ病気で若くして亡くなる方もいる。僕が生きているのは使命があるから」。使命、命を使い切ること。

ここ数年、共感ビジネスという言葉を聞くようになった。
坂本先生、ゼミで支援している、手島社長のトライフさん、歯みがき&口腔ケアジェル「オーラルピース」、1080円だが数百円は障がい者の給料になる。

私の点字・バナナペーパーの名刺は札幌市の阿部社長の日新堂印刷さんで作成している。ちょっと高いが、知的障がい者、アフリカのザンビアの人たちを支援していることに喜びを感じている。
昨年より増えて、新規とリピートで月間700件注文があると言う。

師匠・坂本先生は、「私たちがやれない、やれない正しいことをしている人がいたならば、私たちがすべきはその人を支援することである」、「正しい企業に対し、私たちができることの一つは、その企業の顧客になることである」と。

クラロンさんの経営、
少子化で、児童学生数が毎年3バーセント減少している。同社の売り上げが3バーセント減少することを意味する。さらに3.11の影響が尾を引いていると言う。3.11の際は被災企業にもかかわらず地元福島県に1000着の運動着を贈ったクラロンさん。

大手等、7社の競合となるという。地元、福島県での知名度・信頼度は抜群だ。

今後、クラロンさんは、介護施設向けに力を入れるという。
皆さんへ提案させていただく。

東北地方に限らず、首都圏、全国の学校や介護施設、病院、企業等で体育着、仕事着を使用したりする学校幹部や経営者・幹部はクラロンさんを採用して欲しい。
また、知人・友人等の社長、経営幹部に伝えて欲しい。

「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」のHPにはクラロンさんが初の厚生労働大臣賞を受賞された3月20日の授賞式と記念講演を動画で見ることができる。
30分間の田中会長の講演を聴かれてクラロンさんの体操着等を勧めたい人に紹介して欲しい。

そして、福島のクラロンさんを視察して良品であることを確認していただき注文。さらに紹介して欲しい。沖縄から、東京から、、日本全国から共感を真心を福島へを届けて欲しい。

3月20日の第5回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞の受賞企業13社の内、3社が福島県からだ。私は必然だと思う。3.11の苦しさを乗り越えて来た、宇宙、神様・仏様、、、からのご褒美だと思う。生かされているから。

1964年東京オリンピックの年にスポーツウェアを主に商品展開をしてきた。2015年の東京オリンピックを機にさらに発展して欲しい。

今回の田中会長のお話は、私の筆力では尽くしがたい。少々長くなるがお許しいただきたい。
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞の報道大賞」があれば、差し上げたい毎日新聞の3月25日付け水説の中村秀明論説副委員長の記事だ。

「きょう3月20日は、創業者だった亡き夫の命日でもあります」

衣料製造販売会社「クラロン」(福島市)の田中須美子会長が、思いがけない偶然を口にして話を締めくくると、あちこちで目がしらを押さえる人の姿があった。

法政大学(東京・市ケ谷)で開かれた「第5回日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の表彰式のひとこまだ。

収益力が高いが、人員整理はしておらず、残業時間も短いなどの指標を基に受賞した13社の中にクラロンも選ばれた。

東日本を中心に1000以上の学校に運動着などを納めている。1956年の創業まもなくから、障がい者や高齢者を雇用し続けてきた。現在130人の社員のうち34人が知的障害を持ち、身体障がい者は3人いる。工場には12人の班長がいるが、5人は障がいがある。そして、社員の最高齢は78歳の女性営業課長だ。

「障がい者の自立の道を支えてきた」という自負が勘違いだと知ったきっかけを須美子さんは淡々と語った。

夫を亡くした13年前のことである。気落ちした須美子さんは、会社を続けていく力を失ったという。ある日、知的障がいがあり、自閉的な傾向を持った社員が近づいてきた。
彼には、何かの拍子に奇声をあげ、動き回る癖があった。しかし、夫が無人の倉庫に一緒に閉じこもり思い切り奇声を出し合うことで癖を治すなどして、生前の夫とは心を通わせる仲だった。

そばにやってきた彼は、須美子さんの肩に手を置いて言った。
「社長さん。頑張って」

この子たちを助けてきたのではなく、私は助けられているのだと須美子さんは気づいたという。

今、この国では経営者と働く者との間にはギスギスした対立や深い溝があるように思える。
働いた時間にかかわらず成果によって賃金を払う「高度プロフェッショナル制度」の導入など労働基準法の改正案をめぐる応酬も、その一端かもしれない。
「経済の活力を取り戻す」という大義名分と、「生身の人間を道具としか考えていないのか」という疑念は接点を見いだせず、不信感ばかりが募る。

クラロンの歩みを「できすぎた特異な事例だろう」と受け流すか、「簡単ではないが、あるべき経営だ」と受け止めるか。どちらに立つかで、見えてくる未来の姿はまったく違ってくるだろう。

須美子さんは語っている。「秘められた能力を見いだしてあげるのが私の役目です」と。((毎日新聞 中村秀明論説副委員長)

このような素晴らしい記者が何人も出てきている。マスコミも世の中のもうひとつの本流を分かり始めている。

修士2年の知野(ちの)進一郎です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です