夢の続きは

野口具秋です。

違和感を覚えたのは、修論・ファイナルプレゼンの舞台の上だった。
パソコンの文字が霞み、よく読めない。
以降、非可逆的な症状と10年以上付き合う日々だ。
街角の小さな触れ合い、季節の移ろい、
肌を吹き抜ける風のそよぎを体感で受け止めるようになった。
いつの間にか、ラジオが手離せない友になった。
捨てたモノではない。
あり余る好奇心と気力と体力が備わっている。
多くの仲間と、これからの時間を共有することに決めている。

流れてきた吉永小百合・橋幸夫の「いつでも夢を」。
♪星より密かに 雨より優しく~~いつでも夢を 
いつでも夢をお持ちなさいな♪ 
舟木一夫「高校三年生」、「修学旅行」、「学園広場」。
1970年ころの青春歌謡だ。
同窓会に出かけると男も女も大合唱になる。
往時を振り返ると、遠い青春時代の甘酸っぱい味がする。
青雲の志、蹉跌、挫折、失意…時空を超え夢が届いた。
夢を持ち続け、強い意志を忘れない。
夢は実現するために存在するのだ。

♪夢の坂道は木の葉模様の石畳 まばゆく白く長い壁 
足跡も影も残さないで…あなたが手を振るようだ♪
(俺たちの旅・中村雅俊)。

舟木が長いスランプの末に辿り着いた結論は
自分の世代にベクトルを合わせる事だった。
夢を追いかけるとは自分探しの旅なのだ。
年を経ても思い通りにならない。
それでも人生を重ねた知恵が背中を押したのかも知れない。

長い旅だった。
投稿数はブログ開設以来、400~500本になるだろう。
休載は片手に足りるほどだ。
これから時間をかけ、全てを取り出し夢の続きは再読したいと思う。
行きついたのが、同世代に、身近で平易に。
感じたことを飾らず記述することに徹した。
誠実に正直に時間、空気、空間、色、風、風景、友、仲間との語らい。
食べ物、旅、思い出、趣味、おせっかいなど。
楽しい年月だった。
これまでの人生で一番やりたかった事かも知れない。

長いご愛読ありがとうございました。
心から感謝申し上げます。

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