沖縄県に「琉球補聴器」という補聴器専門のお店がある

沖縄県に「琉球補聴器」という補聴器専門のお店がある。
那覇本店を始め7店舗ある。

11月の法政大学大学院 坂本 光司ゼミブロより。
前日から神田経営者クラブ等で行った沖縄の視察後、私と宇都宮市の「サクシード」の水沼社長と二人だけで行く予定だった。
社員旅行も兼ねたサクシードの6名の社員も加わった。
予約をしなくて飛び込み訪問をした場合の私の立ち回りを見たかったらしい。
他の7名に5分ほど店内を回ってタイミングを見て話しをするのでと店内に入った。

想定外、メガネ等はなく補聴器だけ。
目の前に、入社して10年の「末吉 芙由子さんがいて引き込まれた。
10分から15分説明して欲しいとお願いしたら丁寧に説明していただき、70分ほど説明していただいた。

末吉さん、「沖縄教育出版」に入社したかったが、すでに採用枠が決まっていて、「川畑保夫」会長、当時社長から親しい「琉球補聴器」の「森山 勝也」会長、当時社長を紹介され入社した。

人に優しい空気がある店内だ。

日本でいちばん大切にしたい会社大賞
審査委員会特別賞

1)企業の概要

(1)企業名 株式会社琉球補聴器

(2)所在地 沖縄県那覇市

(3)代表者 森山賢社長

(4)主事業 医療機器・補聴器の販売

(5)設立年 1987年

(6)社員数 39名

2)主な受賞理由

(1)無理をしない経営で、創業以来30期連続黒字経営

(2)全員参加経営に注力しており、その一環の朝礼は毎日約1時間行われている

(3)経営の手段ではなく人間である社員の本質を高める教育に注力している

(4)「社員の夢を叶える制度」を設け、夢実現の費用を企業で支出する等、社員の夢の実現を皆で支援している

「沖縄補聴器」さん、PHPの12月号に創業30周年記念 森山会長と「森山賢」社長の「特別インタビュー」が表紙の裏に掲載されている。
川畑会長「彼女か、しまった」と思っているかもしれない。

2017年11月9日更新
[彩職賢美](株)琉球補聴器 認定補聴器技能者の末吉芙由子さん|聞こえる喜び支えたい
琉球補聴器に入社して10年。末吉芙由子さんは、県内では数少ない認定補聴器技能者の一人として、シニア層を中心に幅広い世代の「聞こえ」をサポート。副店長として顧客やスタッフ一人一人にも常に気を配る。
「お客さまとスタッフの可能性を広げる応援者でありたい!」。真っすぐな姿勢と明るい天然キャラで現場を盛り立てる。

みんなの可能性広げる側に
(株)琉球補聴器 認定補聴器技能者
本店 副店長
末吉芙由子 さん

1対1で話す時は問題ないけれど大勢で話すと不具合を感じる人、ある音だけ聞きにくい人、突発的に聞こえにくくなった人。
「聞こえの状態は千差万別。ひとくちに難聴と言っても、どんな背景で今に至ったのかによって、補聴器は調整が違う」ときっぱり。だからこそ、補聴器作りの際はカウンセリングに最も時間をかける。

聴覚レベルや音に対する敏感度、いつごろから違和感があり、どんな時に困っているのか、まずは顧客の話に丁寧に耳を傾けるところから。
家族と来店したものの「年寄り臭い」と拒む人もいるが、そういう時ほど「未来をイメージ」。「最終的にどんな生活を送りたいのか、お客さまと一緒に探していく」ことを大事にする。

家族にすら言いにくい悩みにはじまり、歩んできた道のり、人生観にまで話題が及ぶこともしばしば。「補聴器づくりは単なる物売りでなくオーダーメード。
その方の人生に寄り添わせていただいている」と実感するゆえんだ。
「今まで『友だちと話すのもおっくう』と閉じこもりがちだった方が、補聴器を使って元気に社会参加する姿を見るのが最高! そういう方を沖縄に増やしていけたら」と満面の笑みを見せる。

快活な話しぶりからは想像もつかないが、入社当初は思うように仕事ができず、理想とのギャップから「悔しくて毎日泣いていた」というから驚きだ。
曲がったことが嫌いな完璧主義で、良くも悪くも物おじしないタイプ。
「不満がすぐ顔に出ちゃって周囲に悪影響。『末吉さんはミカン箱の中の腐ったミカンだよ』と言われた」ことさえあった。

「チームワークがきれいごとに思えたんですよね。人それぞれバックグラウンドは違うんだから、自分の役割を果たせばいいじゃないかと」

そんな時、仲の良かった後輩が退職。何も知らずにいた自分のふがいなさ、話してもらえなかった寂しさから、「もっと力になってあげられたかもしれないのに」と人目をはばからず号泣した。
以来、気になるスタッフがいると自分から声をかけ、必要とあらば「現場の声を直接聞いてもらえないか」と社長に直談判。「何とかしたい」一心で、部署や役職の壁を越えて関わり続けてきた。

会社で参加したセミナーも、考え方を変えるきっかけに。
「私自身ずっと周りに支えられていたこと、不必要な人はいないことに気付いた時、できないことにイライラしていた自分がバカバカしくなって。相手も自分も許せるようになった」。

今春、副店長になったのは、そうした熱意が買われてのこと。
今では、スタッフとプライベートなこともざっくばらんに話す「家族のような」関係だ。
そんな末吉さんに社長がつけた呼び名は「サザエさん」。
「根がおっちょこちょいなので、失敗して落ち込むことはしょっちゅう。でも今は誠心誠意尽くすこと、経験を次に生かすことが大事だと切り替えられるようになった」と笑う。

「年齢や育った環境にかかわらず、人はいつでも変われる。私が周りに可能性を引き出してもらってきたように、今度は私がお客さまとスタッフの可能性を広げたい」。
副店長としての自己評価を尋ねると「まだまだですが、ただいま成長中です!」と熱い思いを胸に、前を向く。

バイブルは自己啓発本から漫画まで
「落ち込んだときは本を読みまくる」と末吉さん。自己啓発本から漫画までジャンルは幅広い。中でもバイブル的存在なのが、知人の靴屋に薦められたという漫画『 IPPO(イッポ)』。
オーダーメードの靴屋の物語だ。「義足の方から高齢者まで、いろいろなテーマを抱えるクライアントに向き合って、その人だけの一足をつくる話ですが、私たちの仕事と似ているなと感じる部分が多い。職業人として、人として、さまざまなことを考えさせてもらえる本です!」

共に学ぶ仲間が元気の源
今年同社が30周年を迎えたことを機に、顧客への感謝を込めて「丘の上の一本松」の公演を行った際のスタッフの集合写真。
iPadに入れて持ち歩いている。これ以外にも、コーチングセミナーに参加したり、全社で宿泊研修を行い互いにフィードバックしあうなど、社員のコミュニケーションや学びの場を頻繁に持つ同社。
末吉さんは、その際スタッフからもらったメッセージを、「いつでも目を通せるように」と手帳に挟んで持ち歩いている。共に学び、切磋琢磨する仲間が「元気の源」のようだ。

末吉さんのハッピーの種
Q.趣味はなんですか?
3年前から始めたフラワーアレンジメントです。昔、花を扱う仕事をしていた父の影響だと思いますが、植物や花に触れていると癒やされます。
好きな花はカラー。華美じゃないけど凜としたたたずまいがある。好きな色は白やワインレッド。お教室でアレンジメントを作った時は、会社に飾らせてもらってます=写真。花も愛でられてなんぼだと思うので(笑)。

(株)琉球補聴器 本店
沖縄県那覇市安里1-8-13
098-863-4133

PROFILE
末吉芙由子(すえよし・ふゆこ)
1984年生まれ。伊是名村出身。5人きょうだいの長女。中学まで島で育ち、その後那覇高校へ進学。琉球大学をへて2008年、(株)琉球補聴器へ入社。
15年、認定補聴器技能者に。ことしから同社本店の副店長として現場をまとめつつ、難聴者の聞こえをサポートするため日々まい進中。ミッションは「本質を見極め、愛と勇気で人の役に立つ!」

素敵なお店で素敵な末吉副店長だった。

おめでとうございます。

写真は紹介記事等から。

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