坂本光司教授の最終講義① 経営のやり方より企業のあり方

笹井商業界編集長。

一昨年、10月に出版した、さらば価格競争の思い出が残る。
拡散用の資料を希望したら、10分以内に帰ってきた。

笹井編集長、17日に開催された法政大学大学院 坂本 光司教授の最終講義も受講された。流石、切れ味が鋭い。笹井編集長ブログより。

人は食べないと生きられませんが
それが生きる目的ではありません
商売は儲けなければ続きませんが
断じて儲けるのが目的ではありません

法政大学大学院教授としての阪本光司先生の最終講義から、あらためて学びました。

坂本光司教授の最終講義① 経営のやり方より企業のあり方
テーマ:本日開店

笹井清範の商人応援ブログ「本日開店」

400人以上の教え子たちが集まり、坂本光司・法政大学大学院教授の最終講義が昨日行われました。
私は著者と編集者という間柄に身を置かせいただき、取材を通じて教えを受けてきました。
坂本先生による商業界の人気連載「坂本光司の世界に自慢したい会社」はすでに78回を数え、そのたびに「企業は何のために存在するか」を具体例の中から学んできたのです。

気がつくとおよそ8年あまり、門前の小僧習わぬ経を読むというとおり、その学びが現在の私を形づくっています。
その意味で最終講義は、できのわるい私への補講のようでした。
ここではその一部をつたない理解ながらシェアさせていただきます。

正しいか正しくないか、自然か不自然か――坂本先生の思想と行動の根本には、常にこの価値判断があります。
正しく自然なものを是とし、正しくなく不自然なものを非とする、自らに厳しく他にやさしいまなざしがあります。

最終講義の最初のテーマは「間違いだらけの経営学」。
学生たちへ「企業とは何か?」と問われます。
「企業は業績追求業でも、商品供給業でも、働かせ業でも、さらには資本家や経営者の金儲けの道具・出世の道具などではない」と断じ、企業の使命を7つ挙げられました。

1 環境適応業
2 市場創造業
3 雇用維持・拡大業
4 幸せ創造業
5 人財育成業
6 納税責任業
7 地域・社会貢献業

しかし、多くの経営者が企業経営の目的・使命を「間違っている」と坂本教授。
なぜなら、多くの経営者は「経営のやり方」は知ろうと努めますが、「企業のあり方」を学ぼうとしないからだと断じます。
もちろん、業績は重要ですが、それは企業経営の目的ではなく、目的を実現するための手段、もしくは結果に過ぎません。
たとえば、それを人の営みに置き換えればこう言えます。

人は食べないと生きられないが
それが生きる目的ではない
商売は儲けなければ続かないが
断じて儲けるのが目的ではない

では、企業経営の目的とは何でしょうか。
そこに坂本先生の教えの真骨頂があるのです。
それはまた明日。笹井商業界編集長。

一昨年、10月に出版した、さらば価格競争の思い出が残る。
拡散用の資料を希望したら、10分以内に帰ってきた。

笹井編集長、17日に開催された法政大学大学院 坂本 光司教授の最終講義も受講された。流石、切れ味が鋭い。笹井編集長ブログより。

人は食べないと生きられませんが
それが生きる目的ではありません
商売は儲けなければ続きませんが
断じて儲けるのが目的ではありません

法政大学大学院教授としての阪本光司先生の最終講義から、あらためて学びました。

坂本光司教授の最終講義① 経営のやり方より企業のあり方
テーマ:本日開店

笹井清範の商人応援ブログ「本日開店」

400人以上の教え子たちが集まり、坂本光司・法政大学大学院教授の最終講義が昨日行われました。
私は著者と編集者という間柄に身を置かせいただき、取材を通じて教えを受けてきました。
坂本先生による商業界の人気連載「坂本光司の世界に自慢したい会社」はすでに78回を数え、そのたびに「企業は何のために存在するか」を具体例の中から学んできたのです。

気がつくとおよそ8年あまり、門前の小僧習わぬ経を読むというとおり、その学びが現在の私を形づくっています。
その意味で最終講義は、できのわるい私への補講のようでした。
ここではその一部をつたない理解ながらシェアさせていただきます。

正しいか正しくないか、自然か不自然か――坂本先生の思想と行動の根本には、常にこの価値判断があります。
正しく自然なものを是とし、正しくなく不自然なものを非とする、自らに厳しく他にやさしいまなざしがあります。

最終講義の最初のテーマは「間違いだらけの経営学」。
学生たちへ「企業とは何か?」と問われます。
「企業は業績追求業でも、商品供給業でも、働かせ業でも、さらには資本家や経営者の金儲けの道具・出世の道具などではない」と断じ、企業の使命を7つ挙げられました。

1 環境適応業
2 市場創造業
3 雇用維持・拡大業
4 幸せ創造業
5 人財育成業
6 納税責任業
7 地域・社会貢献業

しかし、多くの経営者が企業経営の目的・使命を「間違っている」と坂本教授。
なぜなら、多くの経営者は「経営のやり方」は知ろうと努めますが、「企業のあり方」を学ぼうとしないからだと断じます。
もちろん、業績は重要ですが、それは企業経営の目的ではなく、目的を実現するための手段、もしくは結果に過ぎません。
たとえば、それを人の営みに置き換えればこう言えます。

人は食べないと生きられないが
それが生きる目的ではない
商売は儲けなければ続かないが
断じて儲けるのが目的ではない

では、企業経営の目的とは何でしょうか。
そこに坂本先生の教えの真骨頂があるのです。
それはまた明日。

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