パン劇場、ピーターパン

 元坂本ゼミで坂本光司教授から学んだパン屋さん、ピーターパンを千葉駅構内に見つけた。

 ドミナント戦略で、千葉県に地域密着のパン屋さんだ。千葉駅構内という集客力もあるだろうが、金曜日の夜8時だったのに20人は並んでいた。店頭のウィンドウには経営計画発表会うんぬんの知らせがある。パン屋さんだよね?ちょっと驚く。

 商品競争力、活気ある店づくり、が特長だが、私はパン屋さんというより、パン劇場といいたい。千葉にある世界的に有名なアトラクション施設○○ランドにいるかのような、ワクワク感、現場感、客ではなく即興役者という感覚、に見舞われたからだ。厨房が半分ほど見えて、開放感がある。パンを焼くオーブンが近い。工場見学に来ている感覚だ。コックさんが出来立てパンを店頭に配給する回数が頻繁だ。元気なコックさんは、威勢のいい魚屋の若い衆、活気ある魚屋さんと共通するものがあった。保育園の園児さながら、出来立て食べたいよ~、頂戴よ~、とつい手が伸び余分に買ってしまった。店に入って数分で、あれよあれよという間に心を掴まれ、心を奪われた、状態だ。メロンパン、カレーパン、野沢菜のおやきを買った。

 3つをあっという間に食してしまった。メロンパンは、初めての経験。綿菓子をイメージさせる、柔らかい。美味しい。かむ力が弱くなった高齢者も喜ぶはずだ。
 興奮させるパン屋さんだ。心を楽しくさせ、好奇心や興奮など、心に灯りをつけてくれる、そんな付加価値があるパン屋さん、もとい、パン劇場のピーターパンさんだ。

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