「人を大切にする経営学講義1-1」企業経営とはー企業は誰のものか

、、、どんなに高い技術や商品を有していても、「企業は社会皆のもの」という根本原則を忘れ、社会の公器としての使命や責任を疎か、ないがしろにしている企業は結局、潰れていくのでる。

なぜならば、社会通念に反した企業の言動は、時間が経つにつれて、つじつまが合わなくなり、それに気づいた社員や市場が、しだいにその企業に見切りをつけ始めるからである。
 それもそのはず、その企業で誠実に働いている社員は、誰よりもその企業の本当の姿を知っているからである。誠実に働いている社員は、自分たちが勤めている企業の、社会に反するような言動を、けっして認めることができないのである。 
 欺瞞に満ちた、いい加減な経営をしていると、離職する誠実な社員が続出し、その事業活動はストップしてしまうのである。
 こうした行動は顧客も同様である。
 その意味では、本章のタイトルである「企業経営とは」という問いは、企業の経営戦略の立案や実施よりも、はるかに重要かつ大切なことなのである。もっとはっきり言えば、経営戦略や経営管理などではなく、「企業は誰のものか」という考え方・見方こそが、企業の盛衰を決定づけているのである。

(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子)

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