人を大切にする経営学会 東北支部 第2回フォーラム

「人を大切にする経営学会 東北支部」第2回フォーラムが仙台にて開催され、約100名が参加されて、大変、有意義な時間を共有し、懇親会で親睦を深めました。

まず、人を大切にする人財塾生の山田裕幸さんのお話は、山田さんのこれまでの人生を振り返り、坂本教授に巡り合うまでの変遷についてお話しされ、社会保険労務士の業務を通して、多重債務労働者の増加、心身を病む者の増加、自殺者の増加などの近年の変化を挙げられたのが、私には印象的でした。

次に、坂本光司教授のお話は、五方良しの経営学、仕入れ満足度指標、企業としての基本姿勢などを話されました。
企業としての基本姿勢は、
1 人員整理をしない会社
2 顧客や社員に嘘をつかない会社
3 社員に長時間残業やサービス残業を課さない会社
4 社員の定着率の高い会社
5 精神障がいのある社員が1%以下の会社
6 社員に大けがや死亡事故等を起こしたことのない会社
7 十分な地域貢献、社会貢献をしている会社
8 障がい者や高齢者を多数雇用している会社
9 障がい者の就労施設に好条件で発注、またはそこから購入を日常的にしている会社
1 0法令順守をしている会社
などを挙げられました。

アリババ ジャパンの香山社長は、「デジタル革命が産業組織を創造破壊する」と題して、実際、中国のデジタル革命が産業にどのような影響をおよぼしているか、その驚くべき実態を例を挙げてご紹介されました。
たとえば、安価なQRコードを商品やサービスのアイコンに貼り、スマートフォンをかざしてキャッシュレス決済が常態化している中国の現状。

また、パパママ・ストアもキャッシュレス化、デジタル化することで、コンビニに相当するほどの販売データ収集、仕入れ、在庫情報の適正化と迅速化の実現などで、コンビニに負けていないことが描かれ、弱者の生きる一つの道を示していました。アリババのお話に、身が震えた、という感想を述べる方々が多かったです。私も、中国のデジタル社会の進化に驚きを隠せませんでした。中国視察にこれから積極的に参加します。

(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子)

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