壁に飾られた経営者の金メダル

日本でいちばん大切にしたい会社大賞の審査に12月~1月にかけて、今年は、全国、北海道~九州まで、多くの審査員がボランティアで回っています。
坂本会長が、毎年、間違いなく、一番、多いのではないか?思います。
随分前から、入ってくる講演その他の仕事を断り、最優先しているからです。

人は、その人が言っていることでなく、やっていることから学ぶ

私事であるが、コンサルティング会社を経営する立場からすれば、来期の予算を取っていただく最も忙しい時期が12月~2月です。しかし、坂本会長が、これだけ審査に日程を割いているのに、忙しいなどと言ってられない思い、私自身もスケジュールで行ける時間は、目一杯入れました。(それでも、坂本会長ほどは、審査で訪問できませんが・・)

しかし、毎年、多くの企業を回っていて、一度も、会社の仕事をすれば良かった・・と思ったことはありません。(社員には申し訳ないとは思うけど、その分、休みの日に埋め合わせているので勘弁してもらいたいと思います。)

なぜなら、
日本一ハードルが高い「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の二次審査に進んだような会社からは、学ぶことばかりだからです。

昨日1月18日、最後の審査に、事務局と立ち合い、一緒にお伺いした審査員と別れた後、帰り道で涙が止まりませんでした。

経営的には、まだまだ、改善のある会社もありましたが、その会社が、必死に取り組んでいること、社員に対して取り組んでいたことを思い出し、まさに、命がけでやってきたと感じるものがあったからです。

大企業が中小企業を虐めている構図があるように言われますし、私も本にもそうしたことを書いたりすることもあります。しかし、中小企業の経営者の中にも、社員に適正に配分しないで、多くの報酬を得て外車に乗り回す経営者もいます。このことは会社だけではなく、アカデミックな世界でも、本当に世の中のためにと考えている学者から、自分の評価が上がることを、学内での地位が上がることを一番に考える学者まで様々です。

一方、応募企業の中には、社員のために、これだけ真剣に関わっているのかと・・と感動する会社が数多くあります。

今回、審査で訪問したある企業の壁に、次のような言葉がありメモをしました。

「人間は、自分が一日中考えている通りの人間になる!」

前述したように、帰り道で、涙が止まらなかった会社です。財務諸表その他で、どのようなお金の使われ方をしているかと見ても、その会社が何を大切にしているかがわかります。これ以上は書きませんが、当然、社員第一に、これでもかと手厚くしていることは一目瞭然でした。

先ほど壁にあった言葉で、人間を会社に置き換えると、

「会社は、経営者が一日中考えている通り会社になる!」

と、今回の審査を通して学びました。

そして、その会社には、その経営者が入院中に、社員から贈られた手の込んだ経営者に社員を社員一人一人の小さな地位者社員のビーズでつくられたものが、壁に何気なく貼ってありました。

今回、約100社の応募があり、内40社弱が二次審査に進み、3月22日には、10社~19社程が、日本でいちばん大切いしたい会社大賞で何等かの賞に選ばれます。

厳密な審査により、選ばれる企業も残念ながら、今回、受賞には届かない企業もあります。

しかし、審査に選ばれる選ばれないのいずれにしても、今回、審査にお伺いした会社に貼ってあった入院時に、社員から贈られたビーズでつくられた経営者の写真は、まさに、経営者にとっての金メダルだと思います。

こうした会社が多くなれば、もう少し過ごしやすい世の中になるのは間違いありません。
是非、2019年3月22日(金)、日本でいちばん大切にしたい会社大賞の会場である法政大学に足を運んでください。

特別な空気感に包まれるに違いありません。

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