人材塾のこれまでを振返り(縁に生かされて)

4月からの人財塾も新しい年を迎え、残り僅かとなりました。          
『初心忘るべからず』と申しますが、4月の入塾の際に坂本先生から『縁を生かす』という物語をいただきました。今、振り返れば迷いの中にいた私にとっては、その物語さながら、この人財塾で素晴らしい仲間と素晴らしい講師の方々とのご縁をいただきました。
そのご縁の中の一つが、北海道での会社訪問で伺った株式会社ウヤマの宇山会長との出会いです。
宇山会長とお話をさせて頂き、特に印象に残った言葉がいくつかあります。
『人は成長するためには学ばなければならない。仕事だけでなくあらゆる体験から学ぶ』
現在80歳を超える宇山氏は、社長としてご活躍中の60代で高校・大学に通い卒業をされています。まさにこの言葉の通りを実践されている方だと思います。

『自分がされて嫌なことは人にはしないし、人が嫌な気持ちになることもしない。ただし、伝えるべきことはしっかりと伝える』
若いころに勤めていた職場での体験から、自分が経験した嫌な思いは、創業したお店では社員さんにしないようにと心がけて、それを実践されました。そして、経営者だけが学ぶのでなく、社員の皆さんにも学び成長して欲しいと、社内研修にも注力したそうです。

宇山会長に次のような質問をさせて頂きました。
「仕事をするのに、考えの違う人を同じ考えにするにはどのようにしたら良いでしょうか。」すると次のようにお答えくださいました。
「人は同じ考えにはなりませんよ。一緒に学ぶことにより共に成長することで、理想とする職場が作られるのです。その為にも、本を読んだり、仕事だけでなく色々な勉強を通して成長することで人は変わります」と教えてくださいました。

先日読んでいた本に『困学』という言葉が出てきました。初めて耳にする言葉でしたが、その意味は『どんな困難に合ってもそれを乗り切った後の喜びを信じてやり通すこと。どんな困難からも学ぼうとすれば、苦しみが何かを教えてくれ、何かを会得できる』という意味だそうです。
人間は無意識のうちに、困難に出合った時どのようにしたら逃れられるかを考えると言います。
困難に出合い苦しんで学ぶことができない人は本当の意味で困難を脱していないため、力が身につかず同じことを繰り返し続けるそうです。

このお話から人財塾での次のような出来事を思い出しました。
課題の多さに苦しんでいた時に坂本先生が次のような言葉をさらりと優しく仰いました。
『ここにきて楽してどうする』
これまでの講師の方や宇山会長のお話が思い出された瞬間でした。
『ここまできて楽してどうする』まさに師玉の言葉です。

とはいえ、私は少しでも楽をしたいという気持ちが顔を出します。
そんな時に『今ここに、理想を実践されている何人もの方が今いる。その過程では必ずしも順風満帆ではなく、理想と現実の狭間で困難に立ち向かったからこそ、今があるのだ。そして今も尚理想に向かい歩み続けている。』そのように考える事にしています。
人財塾でご縁をいただいた方々から多くの方の生き方と考え方を教えて頂きました。そのご縁に感謝をすると共に人財塾の塾生として誇りを持って、職場・周りの人達に対して学んだことを生かし実践していきたいと思います。

古屋英司

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