「人を大切にする経営」の発展を感じて

3月22日(金)に第9回日本でいちばん大切にしたい会社大賞の授賞式が行われる。
(受賞企業の詳細については、以下のURLを参照 https://taisetu-taisyo.jimdo.com/ニュースリリース/第9回受賞企業が決定しました/
受賞企業は、企業が最も大切にすべき5者(①従業員とその家族、②外注先・仕入れ先、③顧客、④地域社会、⑤株主)をはじめとして、利他の精神で人の幸せを実現する行動を実践している会社の中でも特に優れているとして表彰される。

第1回目からの受賞企業は下表のとおり。

今年の大賞受賞企業は20社とこれまでで最多となる。
第5回からは厚生労働大臣賞、昨年の第8回からは実行委員長賞に替わって中小企業基盤整備機構理事長賞が設置された。第6回からは受賞企業は15社を超え、第1回の8社の倍の数の会社がいい会社として表彰されている。「人を大切にする経営」はすごい勢いで世に広まっていると実感する。

今週は特にそれを強く感じる出来事が立て続けに私の周りで起きている。
先日の日曜日(3月17日)には「JAPANソーシャルビジネスサミット」が開催された。
ビジネスで社会課題の解決に挑む経営者や自治体関係者によるトークセッション、社会起業家を目指す志す若者のビジネスプラン発表などが行われた。定員800人の会場がほぼ満席となり、世界をよりよくしたいとの思いを持つ登壇者と聴衆者の双方のエネルギーに溢れるイベントであった。このイベントの主催は今年の「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」で審査委員会特別賞を受賞した株式会社ボーダレス・ジャパン、共催は株式会社 eumoであった。
共催の株式会社eumoは、公益性の高い事業をする「いい会社」への投資を目的とする鎌倉投信を設立した新井和宏氏が2018年9月に新たに設立した会社である。投資信託では非上場の株式への投資ができないとの制約があったため、上場していなくても本当にいい会社への投資がしたいとの思いからである。(eumo設立の経緯詳細については以下を参照 http://iitoushi-tanken-nisshi.hateblo.jp/entry/2018/09/30/110000
鎌倉投信の設立にあたり、当時外資系の資産運用会社に勤めていた新井氏は、投資はどうあるべきかを葛藤する日々の中で、坂本先生の「日本でいちばん大切にしたい会社」を読んで感銘を受け、現在の投資理念を固めた。伊那食品の年輪経営を継承した「いい会社をふやしましょう」を掲げて、いい会社に対しての長期投資をしている。(参考:外資金融では出会えなかった「日本でいちばん投資したい会社」鎌田泰幸

ソーシャルビジネスサミットの会場が日本でいちばん大切にしたい会社大賞授賞式が行われる法政大学薩埵ホールであったことも偶然とは思えない。
人を大切にする経営が様々な発展を遂げて世界へと広がっていくこの瞬間に居合わせていることに、心から感動しワクワクする毎日である。

人を大切にする経営人財塾 松久 知美

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