リーダーは最後に食べなさい!

先日の坂本光司ゼミOBOG会の席上で、坂本教授が薦めてくれたのが、「リーダーは最後に食べなさい! チームワークが上手な会社はここが違う」(サイモン・シネック著、日経ビジネス文庫)です。TEDでもサイモン・シネックの講演が聴けます。

先ほど本屋でこの本を買って、30分しか読んでいませんが、坂本教授がゼミで語ったようなことが書かれています。例えば、経営者は従業員は子供、自分は親という自覚を持たねばならない。会社は家族主義的でなければならない、などです。

本の中では、外国のある企業で、社員が家族の看病のため会社を休みたがっていたら、同僚たちが自分の有給をその社員に提供した事例が紹介されていました。坂本教授も、大家族主義的経営の例で、同じような日本企業の実例を紹介されていた記憶があります。

坂本教授の授業では、「会社の業績が悪くなったからと言ってリストラはおかしい。それは、家族で食べ物が無くなったら、子どもを見捨てるのと同じ。親だったら、自分はおなかがいっぱいだからと嘘を言って、食事を抜いて子供に食べさせるだろう」と何回も説かれました。

また「リストラをして、会社に残った社員の心の中には、次は自分の番かも、という猜疑心が芽生えて、不信感が蔓延する。そのような組織は成長するわけがない。」という内容のことを何回も仰られました。

この本の背表紙には、「本物のリーダーは利己心を持たず、保身を求めず、部下のことを第一に考える。いざとなればリーダーが身を挺して自分を守ってくれると部下が信じられなければ、部下は能力を十分に発揮できないし、発揮しようとも思わないー「安心感の砦」を築いて部下から信頼されるリーダーになるための極意を、米海兵隊の実践から解き明かす」とあります。短い紹介で恐縮ですが、ご一読をお勧めします。

(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子)

         

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