若者の心に夢と自信が育む環境づくり

東北食べる通信(高橋 博之 発行人)で届いた宮城県名取市の三浦隆弘さんが作ったセリを使って手料理を楽しみました。その際、10cm残した茎と根っこを容器に入れて窓辺に置いておいたところ、ニョキニョキ新芽が出てきて、育ってきました!太陽の光、水、空気の有難さ、そしてセリの生命力に驚きです。

狭い容器の中でくっつきながらセリたちは、「ガンぱってみっか」とリーダー、「よっしゃ、オレ、トップバッターで新芽がんばりま〜す!」と幹部、「じゃあ、うちらも続こうか!」とメンバーたち、そんな妄想が浮かびます。

個人の心も組織も、失敗や挫折で傷ついた後こそ新芽を出せる、生き直せる力があると思います。またリーダーは、未来を担う社員たちや若者たち、子供たちの心の新芽が育つ環境づくりこそ責務と思います。

ところで福島では福魂祭を毎年3.11に行っており、今年は第8回となりました。福島県の地域の垣根を越え中小企業家同友会、青年会議所、商工会議所などの有志が実行委員会を立ち上げました。鎮魂、感謝、再生のサイクルは古今東西、人生の真実と思います。以下は開催概要と第8回福魂祭実行委員会委員長 西條 勝昭 さんのご挨拶です。

[明日へ向かって、歩みを進める]

3.11東日本大震災では、約2万人の尊い命が失われました。

福島では、地震、津波に加え、原発事故、風評被害の4重苦に今なお苦しめられています。 特に放射能問題では、あたかも福島県の全てが放射能に汚染されているかの如く受け止められ、過剰な風評被害を生んでいます。各被災地では復興が進む中、福島だけが再生の糸口さえも見えないまま、多くの人々の記憶から忘れ去られようとしております。

そんな中、福島を想う地元の有志が……
亡くなられた人々へ鎮魂を捧げ、温かな救済の手を差し伸べていただいた全ての人々へ感謝し、絶対に福島を復興させる決意の再生イベントを行っていこう!
と立ち上がり福魂祭を開催してまいりました。

東日本大震災・原発事故から約8年もの月日が経過しましたが、この間、福島の子供達は本当に辛い時期を 過ごしました。 事故当時は外で遊ぶ事も出来ず、運動会さえ出来ない年もありました。
そして、毎日の様に福島に対するネガティブな情報を聞かされ、子供達は自分達の誇りを嫌という程汚されて 来たのです。
私達福魂祭実行委員会は、そんな子供達に夢や自信を持ってもらい、福島県民としての誇りを持ってもらえる様に、夢のステージを作る為に努力してきました。
普段テレビで見ているアーティスト達に多勢福島の地に集結して頂き、同じステージに立てるという、正に 夢のステージです。
それは同時に、著名な方々が福島に集まる事で、福島の生活圏が除染を終え、放射線レベルは全く問題ない事を広くアピールする事にも繋がります。                      
さらに、この事は子供達の安心感にも繋がるはずです。
福島で起きた悲劇を、「あの辛い時期を乗り越えたから、こんなに素晴らしいステージがあるんだ!」と前向きに思える場所を作っていきたいと考えている為、是非とも皆様のご支援を賜りますようお願い致します。

(人を大切にする経営学会 東北支部 本田佳世子)

    

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