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5月8日に開催された「静岡県中小企業経営問題研究会」、坂本光司「人を大切にする経営学会」会長は講演で企業としての基本姿勢15項目を上げた。

① 人員整理をしない会社
② 顧客や社員にうそをつかない会社
③ 社員に長時間残業やサ-ビス残業を課せない会社
④ 社員の定着率が高い会社
⑤ 精神障がいのある社員が1%以下の会社
⑥ 社員に大けがや死亡事故を等を起こしたことのな会社
⑦ 十分な地域貢献・社会貢献をしている会社
⑧ 社員を育てている会社
⑨ 社員やその家族を支援している会社
⑩ 障がい者や高齢者を多数雇用している会社
⑪ 障がい者の就労施設に好条件で発注、またはそこからの購入を日常的にしている会社
⑫ 法令遵守をしている会社
⑬ 自社を社会的公器として評価位置づけて誠実な経営を続けている会社
⑭ 一方良しではなく五方良しの経営を実践し続けている会社
⑮ その他

講演時間が60分なので上記については説明をしなかったが補足する。
① 人員整理をしない会社 ほとんどの方が名経営者と評価した日本の代表的航空会社の1万6000人以上の解雇(希望退職もあるので実質は掴めない)はその家族だけを考えて3万人以上の生活を奪ったと思う。
人事異動を命じる場合は、機械的、人を物と一緒に考える社長や部門長は多いと思う。私は、異動する社員の成長も考えた異動を命じたが最後まで悩み発令してからも成長したか確認した。

坂本ゼミに入り社員に加えてその家族までを考えていなかったことを知る。また2週前の水曜日の人財塾二期生の投稿を見ると当たり前と考えていた転勤を坂本会長の記事に涙を流したようだ。

2000人以上社員を抱えたスカイマ-クも経営危機時には社員とその家族を考えて継続雇用を全社員の前で宣言をして守り発展している。私は利用する区間がスカイマ-クがあれば優先する。定時発着がされていると言って良いだろう。パイロットもアテンドも整備員も地上社員等、垣根を越えた「定時発着委員会」等がある。リストラを覚悟した社員は全員で一丸となった。

⑤は精神障がい者の雇用率と誤解するかもしれない。長時間労働やトップや部門長からのやらせ感で精神障がいになる日本人が増えている。

⑥死亡事故を起こしても「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」を受賞している会社もある。死亡事故が人に優しい会社への契機となった。

坂本会長の判断基準は2つしかない。
正しいか正しくないか
自然か不自然か

自分は正しいと思っても儲けや名誉、異性が絡むとおかしい結果になる。

23日に愛知県小牧市の坂本会長の講演も聴いた。
「新産業が地域を創る・人を創る デジタル革命と人を大切にする経営の融合」と長いテ-マだったが、結論は「要は人財 人に嫌われた企業に未来はない 求められる人財確保 求められる高付加価値商品の確保」だった。
未だに「人、物、金」と言う場合が多いが、「人、人、人」が正しいと思う。

「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎

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