企業間格差はマネジメント力格差

■以下は坂本教授の「人を大切にする経営学」(p34〜38)からの抜粋です。

業績からわが国企業を3つに分けると、①構造的不況企業 ②景気連動型企業 ③景気超越型企業 に分けられる。

①は不況、好況を問わず、赤字である。②は好況時は業績を伸ばすが、不況時には赤字経営に陥る。③は好不況に関係なく売上高、利益、社員数も伸ばしている。

わが国はかつては①=2割、②=6割、③=2割、だったが今は、①=6割、②=2割、③=2割に変化している。

①構造的不況企業、②景気連動型企業の多くの経営者は、業績低迷の要因を自身の経験の考え方、進め方にあるとは思わずに、外部環境の変化に要因があり、自社はその犠牲者・被害者だと言い訳をする。こうした言動は経営者の誤解、錯覚、甘えといえる。

③景気超越型企業は、経営の考え方、進め方に驚くほど共通した経営上の特徴が存在している。はっきりいえば経営者のリーダーシップが優れているのである。そして景気超越型企業は、規模や業種、業態、さらにはロケーションにはまったく関係なく存在している。

以下は本田の考えです。
日本でいちばん大切にしたい受賞企業は、③に当たります。人を大切にする経営学会では、視察を行い、各地の企業を見て回ったり、社長の話を聞いたりしています。そこで肌で感じることで、自身の中で目覚めるものがあると思うのです。

(人を大切にする経営学会 本田佳世子)

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