トップの3つの心構えが風土を創る

法政大学大学院 坂本 光司ゼミとの共同研究であさ出版から出版した「理想の会社をつくるたった7つの方法」の「パソナ」の渡辺副社長(以下、渡辺さん)の講演を聞く機会に恵まれた。「人を大切にする経営学会」の「人財塾」で渡辺さんの講義を聴いた名古屋市の降旗社長が招聘した。

結論は7つの法則だが、制度より風土が大切だ。私は風土は社長・トップの心構えだと思う。
7つは次の通りです。
1. 社員とその家族の幸せが大切にされている
2. 経営理念が実践されている
3. 協力企業やお客様を大切にしている
4. 理念採用をし、人財育成に力を入れている
5. 話し合う風土がある
6. 社内に一体感がある
7. 納得性の高い人事評価がされている

「理想の会社をつくるたった7つの方法」は良くまとまっていて、201Pからの付録の「良い会社サ-ベイ」簡易診断の14問を社員の方にやっていただくのがスタ-トと思う。

7年間、坂本ゼミとパソナの研究の結論で私は最後の1年半だけ参加した。
パソナの關口さんや三輪さん始め男女の社員が生き生きスピィディに仕事を進める社員の一体感がどこから出るのか、今回の渡辺副社長の講演で一旦を掴んだ。
講演後、有志だけ参加した懇親会で渡辺さんから次の3つがトップとして大切だと話された。この3点に尽きると思う。

1.社員を信じる
2.自分の弱みをさらけ出すこと
3.夢を語る

知野補足、社員を信じてやらせて任せるので社員は自信を持つ。失敗しても再チャレンジさせると思う。
トップが自分の弱みを見せることも同じ人間だからと社員はやりやすいと思う。
夢を語り社員に方向性を明示することで社員が一丸となれる。
渡辺さんのFacebookを見ると頻繁に若手社員を渡辺宅へ招いて社員との対話をしている。今回の懇親会後もパソナの名古屋支店の社員が懇親会に招待している。
渡辺さんの3点は風土を創るトップの心構えだと思う。

渡辺さんが担当した部門が成長したのは最初から全国展開を考えて黒ネコヤマトをベンチマ-キングしたこと。優れた経営者は最初からグランドデザインを考えているが渡辺さんもそうだ。

「人を大切にする経営学会」
中部支部
知野 進一郎

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