今こそ踏ん張っている中小企業に就職を

今年の新卒者の中には、3月になって内定取消となった方が多くいると聞いています。2020年5月20日日経新聞朝刊では「就活のリアル」で「輝く業界、10年後不人気も不況期こそ有望企業探せる」との記事がありました。

 この記事では、1970年~90年までの人気ランキング上位10社が5年後、10年後に再びランクインしていたかどうかを調べたことがある。その結果は、5年後は52%、10年後は28%しか残存していなかった。」とのことです。私の時代に憧れの象徴であった航空会社も今は厳しいですね。

 しかしニュースを見ていると小さな町工場が、新型コロナウイルスによって当初予定の事業が軒並みキャンセルになったのをきっかけに、空いたラインをつかって医療関連用品を新たに作るなど、瞬時に業種転換をはたして活躍していたりします。

 新型コロナウイルスによって本来の業務が潤っている企業もありますが、私は、こんな時代に必死になって踏ん張り、何とか利益を追求し、この状況を乗り切った中小企業は、今後も継続し続ける力を証明していると思います。

 今、大企業の中には業種転換もできず、多くの社員を抱えて今後の展望が見いだせない会社もあります。来年、再来年に就職する皆さん(私の息子は再来年に就職予定です)は、今、この新型コロナウイルスの中で、踏ん張り、必至で頑張っている中小企業を選んで就職されたらいかがでしょうか。

(学会 法務研究部会 常務理事 弁護士山田勝彦)

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