第3回「自問自答会」開催報告

7月10に第3回「自問自答会」が人財塾二期生OBの森さん(株式会社ハチオウ代表取締役社長)の事務所とズームのハイブリッド方式で開催されました。

「自問自答会」は人財塾の二期生OBが中心となり、出光興産㈱創業者で、海賊と呼ばれた男と称される出光佐三店主の経営理念に学びたいとの事から始まった自主的な勉強会です。

今回の勉強会も、前回同様、出光興産株式会社の社員研修用の冊子-「出光理念と歴史」とビデオ(自問自答会用)を利用し、参加者同士で議論の場を持つ形で行われています。

第3回目では、出光佐三翁が、3現主義を重視していたこと、「大地域小売業、生産者から消費者へ(現在の流通革命に相当)」という経営方針の実現、それに伴う資金繰りの苦労などの事を中心に創業の苦労を学ぶことが出来ました。

特に資金繰りの苦労に関しては、店主の言葉として、「創業10年の中で、あの店主は死ぬだろう、あの出光商会は今日は看板を下ろしているか、明日は降ろすかと言われ死線の間をさまよった。ただ、毎月各店で決算をやって赤字で無い事を知っていたので、びくともしなかった。のみならず年末には、ここで出光商会を閉めたなら、債権者に迷惑をかけるか、かけないかを試算して、決して迷惑をかけないことを知っていた」が、紹介されました。また、店主の肉声のテープを聞きながら、その言葉の確認なども一緒に行う事が出来ました。

勉強会の参加者からは、「最近のスタートアップ企業には、銀行も含め投資家から資金を集めやすい傾向があり、その事が事業家精神を棄損する事に結び付いていないかと疑問に思っている」「出光社内では、店主の苦労をベースにそれを学ぶ上で、どの様な経営の仕組みを行っているのか?」など様々な質問がなされ、主催者から自身の経験に踏まえた答えをさせて頂き、皆様と意義深い時間を過ごす事が出来ました。

この勉強会は、「出光佐三店主の経営理念」を学び、自社の経営は無論の事、自分の人生にどう活かして行くかを「自問自答-自分自身に問い、自分自身で答えを探していく作業」をし、参加者同士で切磋琢磨する事が第一の目的と掲げられています。従って、勉強会という名称ではなく、「自ら問い、自分でその答えを見つける」という趣旨の勉強会‐自問自答会と称しています。

次回は出光創業の地である門司を訪問し、出光美術館(門司)、店主が再建に尽力された宗像大社、店主の生家など、一泊二日での合宿を計画しています。

人財塾第二期生 自問自答会主催者 高原彦二郎

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