No148記憶に残る経営者の言葉48 有限会社プラスアルファ(福岡県福岡市;クリーニング業)小川行治社長

今回は2014年2月に坂本ゼミ春合宿先のひとつとして訪問した『有限会社プラスアルファ』さんをご紹介致します。

“以前はお金もうけしか興味がなかった”とお話された小川社長。

“お金のもうけ話なら北海道から沖縄まで出かけた。お金しか信用しなかった。しかし騙され、何度かもうけ、また騙された”

20数年前のある日、親戚の法事がありました。親戚に障がいをもった子供がいて働けない現状を知るのです。その時に“全身が身震いし自分の仕事はこれだとわかった”

事業は始めの頃全くうまくいきませんでした。障がい者はいう事を聞いてくれません。

そうすると、

“一生懸命おしえているのにと思い上がりが出てくる。腹が立ってくる、イライラしてくる、八つ当たりする、手が出る、悪循環になる”

そんな時たまたま道を歩く親子が目にはいります。母親が小さい子の問いかけに、座って目線を合わせ接する姿を見たとき、障がい者にも同じように接する必要があるのだと感じたそうです。

それから3年くらいで少しずつ良くなっていったのです。

ハローワークに求人募集をする場合は、応募がきた順番に採用しています。決して断りません。断ること自体が差別だと考えているのです。

“その人を会社の戦力に変えていくことが会社の義務”

“障がい者雇用はリスクではなくチャンス。障がい者はダイヤモンドの原石”

稲妻に撃たれたような経験から障がい者雇用に人生を賭ける小川行治社長の姿勢は今も記憶に鮮明です。

以前に投稿した記事は 有限会社プラスアルファ【No35いい会社視察2014/2/24】 です。このブログ内を検索してご参照ください。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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