ついてる

スマホを見ながら道を歩いていたら、ちょとした段差に足首をひねって、その場に転んでしまった。車道の方向に転んだら車にひかれてしまう、電信柱に頭でもぶつけたらもっと大けがになるところだった。ちょっとしたねん挫で済んで、「私はついてるな」と直ぐに思い起き上がった。
そういうふうに悪いことが起こっても、「私はついてるな」と思える自分ってすごいな、とちょっと得意になった。

福島県のお友達のある方が、facebookに先日の地震の後片付けの模様を載せていた。
・棚からいろいろのものが飛び出して、割れたり、壊れてしまった。

そんな言葉とともに、いつもの秩序だったお部屋とは様子が異なる状況を写真は表していた。

突然の震災の被害の中でも、
「家族が怪我ひとつなく無事なのは、ついてる」という感想を漏らしておられた。

数日間、後片付けの記事が上がり、その最中に「ついてる」と言い続け、「困っている方は申し出てください、お手伝いに行けるから、『お互い様だから』」という言葉で結んであった。

私は、同じ立場だったら、この方のように「ついてる」と言って、気持ちを前向きに方向転換できるだろうか? 

「お互い様だから、お手伝いに行くよ」と言えるだろうか?

ねん挫から立ち上がって「私はついてるな」と思える自分ってすごいな、とちょっと得意になった自分よりも、福島県のこの方は、愛と光と忍耐の気持ちがいっぱいの方なんだな、と感心させられたのでした。

(人を大切にする経営学会会員 本田佳世子)

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