学びに感謝

人財塾3期生は、先日3月13日(土)千葉商科大学(市川市)でのプロジェクト研究発表にてEMBAプログラムがすべて修了となりました。コロナ禍ということで講義の半分以上はZOOMを利用したものとなり、対面での講義は数えるほどでした。しかし、坂本先生は私たち受講生を気遣い、なんとか皆が顔を合わせられるようにたくさんの企業訪問の機会を設けてくださいました。夏合宿を延期して調整してくださったり、『落ち着いたら皆で』『かならず全員で』と励ましの声を掛けてくださったことを有難く感じております。

人財塾へは、会社から学びの場を設けてくださり受講できることとなり、二宮会長・福田社長には本当に感謝の念に堪えません。普段の業務の中では出会うことの出来ない塾生の方々(経営者の方、経営者や幹部候補の方、士業の方など)から、私の知らない世界を教えていただきました。苦労話だけではなく、自身が経営する社員に対してこんな喜びがあったよ、とか企業訪問で素晴らしい会社に行ったので是非こんど皆で訪問させてもらいましょう、など積極的に情報交換、情報共有できる場所でもあったと思います。

講義をしてくださった講師の方々からは、人を大切にする経営とは何たるかを教わりました。人本経営こそが今あるべき健全な経営方法であり、関わる全員が幸せになるために仕事をするという、まるで示し合わせたかのような、同じ方向を向いた経営方針の素晴らしい名経営者の方々でした。一従業員として、ただ働いてお金を稼ぐのではなく、誰かのお役に立って、喜んでもらえることが最大の対価であり、幸せの循環の一部になっていると実感できることがこの人本経営の根幹であると再認識しました。

講義の中で、90年代に成果主義を取り入れた企業が結果的に存続の危機になったというエピソードを聞き、日本の社会では欧米のような合理的な、個人的な働き方は向いていないと痛感しました。大家族経営、理念経営、幸せを追求する人本経営、どれも心と心のふれあいから始まる経営手法が日本人には合っているのだと思います。坂本先生が講義の中で仰った言葉に、こんな一言がありました。『世の中は自然か、不自然かで成り立っている。迷うことがあったら自然か不自然かを考えてみてください』。欧米の考え方を取り入れた合理主義は日本人には『不自然』であったのだと思います。もちろん考え方は千差万別だと思います。合理主義があっているという人も大勢いると思います。しかし、いまの社会に最も必要なことは『人にやさしい』考え方を実践することだと感じます。精神論かもしれませんが、存続している沢山の素晴らしい企業がそれを証明してくれています。私たちに今できることは、人を蹴落として上にあがることではなく、手を取り合って一緒に前に進むことだと思っています。この想いが世界中に広まることを切に願います。

人財塾3期 株式会社さくら住宅 長谷川 彬

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