福島県、日本酒で金賞受賞数日本一!8連覇達成!

福島県は、2020酒造年度製造の日本酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会において、長野県と並び最多の17銘柄で金賞を獲得、金賞の選定が見送られた19酒造年度をはさんで、8回連続の「日本一」を達成! これはものすごいことだそうです!

コロナ禍で飲食店を中心に日本酒の消費量が落ち込む中、福島県の蔵元さんは苦境をはねのけて、記録をまた塗り直しました!

福島県の酒造りを参考にしている他県が数多く、「打倒!福島」をスローガンに掲げる他県もあるとか。

「福島が全国的な酒造りのレベルを向上させるけん引役になっていると言ってもいいのでは」と、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター副所長の鈴木賢二さんはインターネット上で言っています。

鈴木先生は、「日本酒の神様」と呼ばれる人で、日本酒の研究を続けてはや30年以上。福島県の日本酒造りの躍進を支える立役者です。

鈴木先生が日本酒の研究を始めた当時、福島は「二級酒天国」と呼ばれていたそうです⁈ 今からは想像できませんね。

鈴木先生は、酒造りに科学を取り入れ、福島の酒の味を底上げできないかと考えたそうです。

・「鈴木マニュアル」で、温度や時間、量など酒造りの過程をすべて数値化。
・「清酒アカデミー」を設立し、蔵元に酒造りのいろはを教える
・熟練の杜氏を講習会に招き、独自の技術を若手に伝える

原発事故によって風評被害を受けるも、鈴木先生の取り組みによって、
震災の翌年から全国新酒鑑評会金賞数日本一を達成し続けてきたわけです。快挙ですね!

鈴木先生の名言です。
「酒造りは山登りと同じ。頂点を目指すのは同じだが、ルートはいっぱいある。私はその中でどこが一番最短で安全なのかを教えたい」

ちなみに、坂本光司先生と鈴木賢二先生は、似ているところがあると、私はふと思います。

①官と民でいえば、官のご出身であるところ
②研究熱心なところ
③坂本先生は中小企業経営者のことを、鈴木先生は蔵元のことをいつも心から気にかけているところ
④科学的に分析をするところ
⑤講演の中で笑いを取りに行くユーモアのあるところ
⑥誠実、真摯なところ
⑦若い経営者、若い杜氏の育成をされているところ
⑧経営者や蔵元を救ってきたところ

一流の方には共通するところが多い、ということでしょうか。

ちなみに、今日は東京の百貨店で、受賞蔵元の酒を入手し、一人お祝いさせていただきました。
「名倉山」(名倉山酒造/会津若松市)という日本酒です。感想は、甘くて、辛くて、まろやかで、こくがあり、フルーティーでさわやか!
要素を全部叶えている、一口で10倍楽しめる、こんな贅沢な日本酒は初体験です。
コロナ禍に屈しない王者、福島県の日本酒の凄さを感じる「名倉山」が、今晩の感想です。

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