人を大切にする経営と出会って

先代の急逝によって急遽26歳で後継することになり、引き受けたはいいものの会社はボロボロの状態でした。

これまで経営者自身の自己啓発の研修は数多く受けておりましたが、いい会社にするために、何からどうやったらいいのか分からず手探りで進めているような経営ごっこでした。

後継してからまず取り組んだのは、売上をどうやって上げるかの一点でした。200%増までいきましたが、その反動が至る所にやってきました。様々なことに手を出しては失敗、人数が半分になるまで辞めていくなど、何のために後継したか分からなくなり、心身ともに疲れ果てていました。

そのような折、たまたま県が主催している【人財塾】に参加させていただいたのが坂本先生、そして人を大切にする経営との出会いでした。

坂本先生のお話を初めて聞いた際には、感動で涙が止まらなかったのを今でも覚えています。なんとなくぼんやりと心や頭で描いていた、自分が本当に探していた経営のあり方やり方に出会うことが出来た瞬間でした。

人財塾・EMBAにてたくさんの会社視察へ伺わせて頂きましたが、感動体験の連続と共に、悔しさを強く感じました。

社員さんのたった一回の人生を経営者である私の無知・無能によって振り回してしまっていること、伺った会社の経営者が自社の経営をしていたら、もっと自社の社員さんは輝くことが出来ていたのではないかということ、もっとお客様に貢献できているのではないか、ということ・・・。様々な想いが駆け巡りました。

その悔しさから改革は始まります。

まず、数年間は100の指標を上げることを毎年の目標として入れ一つずつ実行していきました。最初は30点未満からのスタートでしたが、今では70点を超えるところまでくることが出来ました。

特にその中でも私が一番幸せを感じる瞬間があります。それは、年4回の家族イベントです。

奥さん・旦那さん・お子さんまでご家族全員が参加しての季節イベントですが、その時のみんなの笑顔の光景が経営者の私にとっては一番大切にしたい瞬間であり、今後も守り続けていきたいものです。

私の好きな言葉に、

後藤新平の【財を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上なり。されど財なさずんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し。】

という言葉があります。

渋沢栄一の論語と算盤も同じような意味であると解釈していますが、

人を大切にする経営を実践されている会社は上記をまさに実践されていることを感じます。

まだまだいい会社への道のりは遠いですが、

坂本先生に人生の早い段階で出会うことが出来ただけでも、私は幸せ者だなぁと感じます。

最後になりましたが、

坂本先生 各先生方 運営の皆様 共に学んだ4期生の皆様

EMBAでは大変お世話になりありがとうございました。

EMBA4期生 株式会社トレンド 徳田 裕成

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