No251 過去の受賞企業から ~第12回日本でいちばん大切にしたい会社大賞より⑤~

今週は第12回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業28社の中から印象に残った協栄金属工業株式会社さんのホームページをご紹介致します。

 https://www.kyoei-kakeya.jp/

協栄金属工業株式会社さん(島根県雲南市)の創業は1972年、社員数は79名(男性65名、女性14名)、主な事業は精密薄物板金加工・パイプ加工・組立・自社製品の製造販売です。

●過疎地域の雇用を守るためにできた会社

「過疎地域の雇用を守りたい」。そんなみんなの願いから協栄金属工業の歴史は始まりました。

そもそもは掛合町が過疎地域の雇用対策として誘致した大阪の自動車部品メーカーが昭和46年3月につくった工場。

円高不況でいったん閉鎖されたが、雇用の光を消すまいと地元の企業、医者、商店主らが出資しあい、「故郷(ふるさと)にともった灯を消すな!」を合言葉に町ぐるみで会社再建に努力し、今の会社になりました。

●小山久紀氏が社長就任

2010年(平成22年)に今の新経営体制が創業者精神を引き継いでいます。

直近12年間は新卒採用人数が計35名、そして現在の障がい者雇用率8.11%とありましたので、新体制になったことで新卒採用を進め、理念経営を明確にしたのではないかと想像しています。

創業精神に基づく「和の心をもってみんなの幸せを追求することにより地域社会の発展に貢献する」という経営理念は、今も大切にしています。

●2018年以降の同社らしい受賞が続いています

 地域未来牽引企業 選定(2018年12月)(雲南市初)

 しまねいきいき雇用賞 受賞(2019年1月)

 しまね女性の活躍応援企業 登録(2019年10月)

 島根労働基準協会 奨励賞 受賞(2019年10月)

 健康事業所 宣言(2020年3月)

 しまね☆まめなカンパニー 認定(2020年5月)

 ヘルス・マネジメント認定事業所 認定(2020年8月)

 障害者雇用優良事業所 受賞(2020年10月)

 健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)ブライト500 認定(2021年3月)(雲南市初)

 事業継続力強化計画 認定(2021年8月)

 雲南圏域健康長寿しまね圏域会長賞受賞(2021年11月)

 障害者雇用優良中小事業主(もにす)基準適合事業主 認定(2022年1月)(雲南市初)

 健康経営優良法人2022(中小規模法人部門)ブライト500 認定(2022年3月)

 日本でいちばん大切にしたい会社大賞 審査委員会特別賞 受賞(2022年3月)

 ラジオ体操優良団体等表彰(地方表彰)受賞(2022年8月)

●最後に

協栄金属工業株式会社さんは経営理念以外にも「会社スローガン」「行動指針」「社是」「社訓」「経営基本方針」「キャッチコピー」「令和4(2022)年スローガン」を定めています。

 https://www.kyoei-kakeya.jp/company/#cmp05

それぞれどのような位置づけなのか説明があり、その内容も簡潔でわかりやすく、同社の方針を理解するための意思表示としてその姿勢がよくわかります。

ホームページの内容を拝見するとその会社の在り方がよく伝わってきます。

***補足***

この投稿では「法政大学大学院 政策創造研究科 坂本研究室」や「人を大切にする経営学会」での経験をもとに毎週火曜日にお届けしております。個人的な認識をもとにした投稿になりますので、間違いや誤解をまねく表現等あった場合はご容赦いただければ幸いです。(人を大切にする経営学会会員;桝谷光洋)

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