「想いがこもった会葬礼状」

3年前に父が亡くなった際の会葬礼状です。

従来の型通りの礼状ではなく、思いが籠るものにしたいと思い、「マコセエージェンシー」に依頼しました。

マコセエージェンシーHP https://macose.jp/ 

同社は広告代理店ですが、オリジナル会葬礼状の作成や会葬パネルの作成も行っている会社です。

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「お世話になった皆様へ心から感謝申し上げます」

本日はご多用中ご参列いただき、誠にありがとうございます。

弊社相談役 村田 保 は、令和二年七月十三日、満九十三歳にて、仕事一筋に駆けたその生涯に幕をおろしました。

朝早くに家を出て帰宅するのは夜も更けた頃。土日も会社へ向かうその背に、疲れや苦労の色が滲んでいることはなかった気がします。

いきいきと打ち込む姿から伝わってきたのは喜びややり甲斐といった情熱の類ばかり、

「仕事が趣味だ」と豪快に言って楽しそうに笑っていたのはいつだったか。

七十三歳で私に後を託してからも会長として社の行く末を見守り、今年からは相談役となり、心は常に会社とともにあった人でした。

周囲とも良き関係を築き「仏の村田さん」と慕われていた様子が浮かびます。

ただ長男である私には厳しい父親で、しかしそれも今後重責を負った時に負けぬよう鍛えなければという親心だったのでしょう。

健康管理に気をつけ、精神も肉体も力強くあり続けた生き様は、何よりの手本となっています。

歳を経て肩の力も抜けてたのか晩年は幾分穏やかになり、私も親孝行をすることができました。

最期、瞼を閉じようかという時、海外にいる弟もスマートフォン越しに寄り添い、家族皆で見取れたことを嬉しく思います。

迎え火が揺れる中で旅立ち、今頃母と再会を果たしているでしょう。

二人でゆっくりと休んで欲しい・・・そう願っています。

生前お世話になりました皆様へ深く感謝申し上げます。

今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう何卒宜しくお願い致します。

早速拝趨のうえ御礼申し上げるべきところ、略儀ながら書状をもってご挨拶に代えさせていただきます。

                             令和二年七月二十日
                               村田光生

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(人を大切にする経営学会員 村田光生)

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