NPO六星/ウイズ半田・ウイズ蜆塚
だいぶ暖かくなってきましたね。車の中では熱いぐらいで、ついにエアコンをかけました。
みなさんこんにちは。流浪の院生4年目、井上です。目下の悩みは修士論文です。
浜松の視覚障害専門の支援施設「NPO六星/ウイズ半田・ウイズ蜆塚」さんに訪問してきました。以前、坂本先生と訪問したのですが、13年ほどやっている地元の勉強会で話をしたら、実際に見に行こうという事になって伺ってきました。
「障がいとは病気や体の状態のことではなく、生きて行きにくいことだ」と理事長が仰ったとき、障がいに対する見方が変わりました。障がいとは、本人が持つハンデのことではなく、健常者や社会全体がもつ心のバリアや生きにくさの方が障がいだったのです。それがなければ、障がいではなくなります。たとえば全盲であっても、社会の心と物質のバリア、生きにくさがなかったのなら、それ障がいではないのです。
生きにくさをなくすため、六星さんは単なる(?)支援施設や授産所ではなく「社会を変える」ことを目標にしています。利用者さんたちは、バスや電車で通勤しています。そうやって社会に出て行き、見てもらい、知ってもらうことで、社会を変えています。静岡県では、全国で唯一、行政を巻き込んで小規模の事業所135箇所で連合会を作ったそうです。草の根が社会を変えていく、お手本のような会社です。
90にもなる全盲のおばあちゃんやおじいちゃんたちが、和気藹々と楽しそうに仕事をしていたのがとても印象的でした。本人が仕事をしたいと言う限りしてもらうんだそうです。
生まれつきではなく、高齢化や病気で視覚を失う人はかなり多く、実際に視覚障がいの65%が大人になってからです。あなたやあなたの家族を含むだれもが、これから視覚障がいになる可能性があります。身近なこととして考え、支援するのはあたりまえです。
すぐできる支援は、まず利用すること。そして、伝えることです。
名刺印刷からできますが、名刺や封筒を送ると、点字加工してくれます。手持ちの名刺を送るだけで良いのです。
商品開発にも力を入れています。施設のみなさんが作ったグッズも売れているそうです。
詳しくはWebで! → http://6seiwith.sakura.ne.jp/
井上竜一郎
井上さん
おはようございます!
修士論文が順調に進みますように!
>たとえば全盲であっても、社会の心と物質のバリア、生きにくさがなかったのなら、それ障がいではないのです。
なるほどです。いろいろと勉強になります。
同じ静岡県ですので何かの機会に理事長のお話しを伺ってみたいです。
点字名刺の輪が広がりますように・・・・。