ヘーゲル 人間は歴史から何も学ばないということを、歴史から学んだ
M2 染川です。
今回のトルコの炭鉱爆発事件は、その事故の全容はまだわかりませんが、言えることは、
人間は歴史から何も学ばないということを、歴史から学んだ
ということでしょう。
第二次世界大戦以降で史上最大の炭鉱事件は、
日本 三井三池炭鉱事件(昭和38年)
死者458名、一酸化炭素中毒(CO中毒)患者839名
ですが、これ以降、は中国が最大事故といわれておりますが、正確な情報がでていないのでわかりません。
今回のトルコの事故は
坑内には787人の作業員で死亡者が232人(5月14日時点)です。
今回の事故原因は、わかりませんが、一般的に昔から
①ガス突出の処理が遅れた、
②限度を超えた過剰採掘などです。
つまり、日本では50年以上前に行っていたミスを今も、世界各国で繰り返しているという事実です。
これはひとへに労働災害であり、人災であるということです。
哲学者ヘーゲルの主張が、その真価を伝えてくれます。
この炭鉱事件の本質は、大きなダメージをその地域に与えます。
1 黒いダイヤが採掘できているときはよいが、取れなくなったら、たちまち町は廃墟と化す
2 炭鉱事故で、おそろしいのは、2つあり、死亡労災と障害労災である。
一般的には前者しか知られていないが、一酸化炭素中毒による障害は、人間の知性をつかさどる脳の部分を
死滅させ、重度の知恵おくれのようになることがあります。
炭鉱により栄えた地の行く果てはみな共通しております。悲惨な地域が大半を占めます。
最悪、更地のようにあとかたもなくなってしまう場合もあります。
これらの原因の大本は、経営者の問題です。
中国の事例では、このように報告があります。
炭鉱労働者の80%以上が貧しい出稼ぎ農民であり、
彼らは学歴もなく、またろくな訓練を受けることなく、炭鉱で働いている。
つまり、使用者が、人間を使い捨てのように扱っていることが
一つの原因ともいえます。(中国)
その中、社員と家族を大切にする経営をしていれば、同じようなことが起きていたであろうか?
すくなくとも、無理な採掘はしないと思われますし、
しっかりとした教育訓練は施すでしょう。
また、多くのリスクヘッジもするでしょう。
ひとを大切にする経営こそが、世界の企業経営哲学においてもっとも大切であると実感いたしました。
染川さん
おはようございます!
どんな大事故があっても国が違うと重大さが濾過されてしまい、「自分の国では大丈夫」という風に思ってしまうのでしょう。
グローバル時代になっているので、これからは大きな事故は地球の歴史として各国に刻み込まれていくといいですね。