経営者の考え方と株価≒業績

先日、友人が興味深い資料を提供してくれました。
それは、日本の株式市場における時価総額上位200社のウェブサイトと株価の調査資料です。

はじめに、会社のホームページに社長と役員の写真が載っているか、載っていないか、と株価の関係です。
社長と役員の写真どちらも載っている会社は49社、両方とも載っていない会社は7社、残りの144社は、社長の写真だけという会社です。リーマンショック後の株価を見てみると

株価に明確な差が出ています。社長と役員の写真が載っている会社は66%のプラス。社長だけの写真が載っている会社は30%のプラス。そして両方の写真が無い会社は7%のプラスです。

私も気になって調べてみましたら、両方の顔写真が無い会社のホームページは、会社の社屋や製品といった無機質な印象の写真を載せている会社でした。

次に社長の挨拶文中の主語についてです。「私」、「私たち」を使っているかどうかと株価の関係です。

こちらでも確かな差が確認されます。
実際にホームページを見てみると、「当社は・・・」、「弊社は・・・」で表現している会社が多く、「私はこう思う」とか「私」を使っている会社は少数です。中には主語がなく、受動態で書かれているものや、評論家が書いたような、経営者の経営姿勢を疑いたくなる挨拶文もありました。

顔写真の有無、主語を使っているか否か、2つをまとめたものが次のグラフです。

2008年10月の株価を100として、会社のホームページで社長や役員の顔写真があり、「私」もしくは「私たち」という主語を使っている会社の株価は2012年末で210。顔写真が無く、主語無し、または挨拶文無しの会社の株価は97。もう、その差は歴然ですね。

私にとって大きなヒントや宿題を授かった情報でした。これからも、注意深く情報収集し続けます。

明日(6/1)生涯2度目の100kmマラソンに挑戦する M1春木清隆

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