なまずの里を訪れて

働く障がい者の生活を高い工賃で支えたい。

働く障がい者がありがとうと言われる場面をたくさん作りたい。

そして働く障がい者の親御さん、ご家族に安心して老いて欲しい。

これは先日、坂本先生と一緒に視察訪問させて頂いた「特定非営利活動法人なまずの里福祉会 多機能型事業所ひだまり」の
介護事業部 部長 土屋 紘一氏の言葉である。
土屋氏はまだ20代の若さでありながら強い信念を持ち、障がい者の自立のために尽力されている。

今回の視察訪問もそんな土屋氏がメンバーである障がい者の働きぶりをもっと一般の人達に知ってもらいたい、そして世間ではびこる精神障がい者像を変えたいと言う思いから、ぜひ坂本先生に来て頂きたいと言う願いが実現した形である。

この多機能型事業所ひだまりは平成21年から精神障がい、知的障がい者が就業訓練として近くの高齢者施設や身体障がい者の車椅子のメンテナンス業務の請負から始まった。
しかし、仕事らしい仕事は無く、作業がない日はメンバーも一日中ぶらぶらしているような状態が続いた。

そこに異業種で営業の経験がある土屋氏が転職してきて、積極的な営業活動をはじめる。
それによって400床以上ある病院の車椅子の保守メンテナンス、クリーニング修理を受注し、さらに県外の特養などにアプローチし、複数の施設と契約を結ぶ。

そして現在は年間2000台以上の車椅子のメンテナンスを行い、また修理した中古の車椅子を販売したり、東南アジアへ輸出もしている。


(熱心に説明する土屋氏)


(メンテナンス後はビニール袋に入り新品同様)

これだけの事を、たった14名の障がい者のメンバーで行っている。
彼らの作業を間近で見学させてもらったが、まったく会話のない中でもしっかりとコミュニケーションが取れていて、手際よく作業が行われ、その丁寧で完璧な仕事ぶりには感動すら覚えた。
そしてメンテナンス清掃消毒後の車椅子は新品と見間違えるほどの出来栄えだった。

作業場を案内してくれた土屋氏の言葉からでは計り知れない今までの苦労や現状抱える問題など、実際の現場で闘う人達の事を思うと、坂本先生の下で少しばかり障がい者雇用の現状を知り、したり顏で障がい者の為に!なんて言っている自分が恥ずかしくなり、とても反省させられた。

だからこそ多くの現場をみて、その実情をブログを通じてしっかりと伝えることが私の最低限出来ることなんだと改めて思った。


これは坂本先生の訪問を歓迎して
精神障がいの男の子が書いてくれた
ウェルカムボードです。
書体、色遣いになんかアートを感じませんか?

ひだまり
http://namazunosatofukusikai.com/kaigojigyoubu.html

M2 西森

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「なまずの里を訪れて」への2件のフィードバック

  1. 西森さん
    おはようございます!
    この会社には視察に行きたかったなぁ!!
    皆さん前向きに取り組んでいる様子。
    ウエルカムボードには愛がありますね!